米国高配当株ETF【VYM】が新NISAの対象商品に。ほか有力な投資候補とは
以下のようなご質問をいただいています。
読者
題名: 高配当米国ETFが新NISAの対象商品に追加されない件について
メッセージ本文:
穂高唯希様
初めまして。
〇〇と申します。
穂高様と同じく三菱系の豚舎でファーストキャリアを始め、2回の転職を経て、現在社会人7年目となります。
穂高様のブログや書籍を拝見し、基本的に米国ETFでの高配当投資をメインで運用しており、現在金融資産1,500万円、年間配当金40万円程度まで築き上げることができております。穂高様の投資スタイルや支出の最適化の考え方に感銘を受けてこのような現状となりましたので、感謝申し上げます。
また、階段を見た時に感謝できるようになったのも穂高様のおかげでございます。笑
さて、表題の件ですが、高配当米国ETF(SPYD、VYM、HDV等)が新NISAの対象商品に追加されていない現状についてご相談させていただきたく存じます。
前述の通り、高配当米国ETFをメインに特定口座で運用しているので、来年から始まる新NISAに向けていったん利益確定をした上で徐々に買い戻していく方針を検討しておりました。しかし、仮に新NISAで対象にならないとなると何に投資するべきか非常に悩んでおります。
上記について何かご教授いただけますと幸いです。
以上、お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
穂高様の今後益々のご健勝とご多幸を祈念しております!
結論から申し上げますと、先般、VYM・HDV・SPYDは、新NISAの対象商品となることが公表されましたね(出所:楽天証券における成長投資枠対象海外ETF一覧)。
したがって、無事、新NISAで米国高配当株ETFに投資できますね。
高配当株ETF以外の有力な投資対象はなにか
一応、新NISA対象とならない場合の回答も以下のように準備して書いていたので、高配当株ETF以外ならどんな有力候補があるか。ということで以下ご参考まで。
VYM、HDV、SPYDが仮に新NISAの対象とならない場合は、
- 特定口座で現在保有されているぶんはそのまま保有継続し、
- 新NISAは新たに別の銘柄を買っていく
ということですね。
では②でなにを買っていくか。
日本の高配当株ETF
引き続き高配当株で配当を積み上げていく場合、投資国の分散先の1つとして、日本を多少組み入れるのも一案です。
以下が新NISA対象となれば、一案になるかと思います。
- 『2564 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド日本株式ETF』
- リートを組み入れている関係で配当利回りは約5%と高く、インカム目的としては好適
- アクティブ色が強く、配当の安定性が見込まれない銘柄や、大きく値下がりしたことで高配当になっている銘柄を除外する運用方針
- 運用管理費用が0.429%とコストがやや高い
- 設定されて間もないETFであり、突然受付停止となる可能性も0ではないため、頭に入れておく必要あり
「配当貴族インデックス」「おおぶねファンド」も面白い
新NISAでは高配当にこだわらない場合は、
- Tracers S&P500 配当貴族インデックス(米国株式)
- 農林中金<パートナーズ>おおぶねグローバル(長期厳選)
など、過去の傾向に鑑みるとS&P500を上回る期待も持てるファンドもいくつか取り扱いがあります。
配当貴族とは、25年以上増配を重ねた企業の呼称で、指数化した「配当貴族指数」はインデックス投資のリターンを長期的に上回ってきたことで有名です。
また、「農林中金おおぶね」は、手堅く渋い銘柄選定が特徴で、いぶし銀(見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの)のような銘柄群で構成されるファンドです。
ファンドの理念や選定基準などを調べてみるとおもしろいと思います。ファンドマネージャーは奥野一成さんです。
今まで高配当株をメインに運用してこられたのであれば、新NISAを契機として、上に挙げたような高配当とは別のタイプの商品も一部で持ってみると視野が広がったり、発見があるかもしれないですね。
たとえばですが、いま私は高配当株と成長株、どちらもポートフォリオに組み入れています。どちらも持ってみるのも相応に学びがあっておもしろいなぁとも思います。
穂高様のブログや書籍を拝見し、基本的に米国ETFでの高配当投資をメインで運用しており、現在金融資産1,500万円、年間配当金40万円程度まで築き上げることができております。
穂高様の投資スタイルや支出の最適化の考え方に感銘を受けてこのような現状となりましたので、感謝申し上げます。
また、階段を見た時に感謝できるようになったのも穂高様のおかげでございます。笑
階段は本当に最高の人工物の1つであり、見るとうれしくなりますね(笑)
これまで情報を発信してきたことで、参考になったということであれば光栄です。
関連記事