【季節性】今から3ヶ月、米国株は上昇する傾向
おととい、すべての短期債ETFを売って、米国株を買いました。
その背景の1つは、季節性です。
- 11月・12月・1月は、1年のうち最も米国株が上昇しやすい
- 10月末のハロウィン期間に株価が調整し、翌年春にかけて株価が高くなりやすい
11月・12月・1月に上昇しやすい米国株
米国株にはいくつか季節性があって、たとえば以下のようなものがあります。
- 1月がプラスで終わった年:通年もプラスになることが多い
- 1月がマイナスで終わった年:通年もマイナスになる確率 84.5%
- 年初5営業日に上昇した年:通年もプラスになる確率 83% (上昇幅の平均は14%)
これらに加え、「11月・12月・1月は、1年のうち最もパフォーマンスが高い期間」というものがあります。
上図を見ると、「11月:1.7%、12月:1.5%、1月:1%」であり、ほかの月と比較して米国株の上昇幅が大きかったことを示しています。
10月末に株価が調整し、来春にかけて上昇しやすい
またほかにも季節性として「ハロウィン効果」と呼ばれるものがあります。
これは、毎年10月末のハロウィーンの時期に株価が調整し、翌年の春にかけて上昇しやすいという経験則です。
つまり、「11月・12月・1月は株が上昇しやすい」という冒頭の季節性と類似する現象ですね。
今年はまさに日米ともに10月末に調整が起きていました。
VIX(恐怖指数)の季節性は今年かなり当たっている
実際、VIXを見ても今年は例年の季節性に合致する推移が見てとれます。
下図は「S&P500のVIXの過去の傾向」と、「2023年のVIXの推移」を通年で上下にならべたものです(VIXは、投資家の恐怖度合いを示す指標で、VIXが高いと株安を示唆)。
3月の米SVB(シリコンバレー銀行)ショックを除けば、かなり似ていることがわかります。
そして、1枚目の図を見ると、11月・12月・1月は、VIXが低下傾向であることがわかります。
VIX低下は、株高を示すため、VIXの季節性からも11月・12月・1月は米国株のパフォーマンスが高かったことがうかがえます。
まとめ
- 11月・12月・1月は、1年のうち最も米国株が上昇しやすい
- 10月末のハロウィン期間に株価が調整し、翌年春にかけて株価が高くなりやすい
もちろん、これらの季節性はあくまで過去の経験則であり、毎年かならずそうなるとはかぎりません。ただ、今年はVIXの観点からは過去の傾向とぴたりと当てはまる推移をみせています。
FRBの利上げも2会合連続で見送られ、長期金利もようやく落ち着いてきたいまは、米国株に対して強気になってよい局面だと個人的には考えています。
関連記事