米国株ポートフォリオ(2023年10月)
最近の米国株(S&P500)は高値4,600付近から10%ほど下げており、下落基調です。
2022年の安値まではまだ15%ほどあり、コロナショック前の高値よりまだ20%も高い水準です。それだけ今年の米国株は下げずに推移してきたとも言えます。
私は2022年同様、2023年も米国株には厳しい年になると慎重姿勢でしたが、その予想に反して今年の米国株は今まで堅調でした。
来週は①FOMC、②米国債の四半期入札、③雇用統計、など金利動向に影響をあたえるイベントが多く、結果によっては金融市場の変動が大きくなる可能性に留意したいところです。
米国株ポートフォリオ:短期債が過半を占める
「米国株ポートフォリオ:短期債ETFが過半を占める」という文言は、株式と債券という異なる資産クラスが共存する文言でややおかしい感じもありますが、同じドル資産ということでまとめています。
さて、ポートフォリオは以下のとおり、「短期債ETF【CLIP】が6割、製薬大手ABBV(アッヴィ)が4割」という格好です。
ドミノ・ピザ(DPZ)、コストコ(COST)、ボーイング(BA)、MSCI、などは昨年初に利益確定をし、昨年10月に買い戻し、今年また利益確定をしました。
そのため、米国株はアッヴィ(ABBV)のみ残っている状況です。
利益確定をした理由としては、ブログで繰り返し述べてきたように、
- 現在は短期金利が高いので、株式でリスクをとらずとも短期債で高い金利収入が得られる
というものです。いわば、「守りのポートフォリオ」と表現できます。
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「円資産は日本株でリスクをとっているぶん、ドル資産は守りを固めている」という概況です。
今後の方針:大きめの調整あれば「短期債売り、株買い」
ドル資産については、米国株で大きめの調整があれば短期債を売って米国株を買うつもりです。
そのような大きな変化がなければ、短期債ETFまたはMMFで高い金利収入を得ておくかたちでよいかなと考えています。
先月のFOMCで、FRBのメンバーは「短期金利が2024年末まで5%以上にとどまる見通し」を示唆しました。
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したがって、2024年末ぐらいまでは、短期債は「低リスク・高金利」の投資対象として有力な選択肢となり続けそうです。
まとめ
- 「金利が高い時期は、株式に逆風」というシナリオのもと、過半を低リスク・高金利な短期債に
- 円資産は日本株でリスクをとっているぶん、ドル資産は守りを固めている
- 米国株に大きめの調整や状況の変化があれば、短期債を売って米国株を買うことを考えたい