投資の教訓「一に買値、二に買値、三四がなくて、五に買値」

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投資の教訓「一に買値、二に買値、三四がなくて、五に買値」

投資を20年以上やってきましたが、あらためて自戒を込めて教訓を記しておきたいと思います。

一に買値、二に買値、三四がなくて、五に買値

以下、保有株から実例を挙げます。

買値が高いと、下落局面で売りたくなる

中国塗料の株価チャート(出所:Yahoo!ファイナンス)

保有株「中国塗料(4617)」の買値は1,343円です。上のチャートを見ると、高値圏であることがわかります。

昨今の下落局面で、株価は買値(1,343円)を一時的に割りました。やはり買値を割ると売りたくなるんですよね。

「損したくない」という心理が原因なのでしょう。含み損は心地よくないですものね。

補足

プロスペクト理論といって、「人は利益を得る喜びよりも、損する苦痛のほうが2倍以上強い」ということが明らかにされています。

中国塗料(4617)のPBR推移(出所:マネックス証券)

しかも中国塗料は、過去5年のPBR平均より高い水準なので、株価に割安感は感じづらいです。

船舶用で世界2位で、新造船の需要が今後底堅く推移することを見込んでの購入でしたが、すでに織り込まれている可能性もあります。

買値が安ければ、下落局面で売りたくならない

対して以下は、日本ビルファンド投資法人(8951)の株価チャートです。

ビルファンドの株価チャート(出所:Yahoo!ファイナンス)

こちらの買値は57万円なので、当面の底値付近で購入できていることになります。分配利回りが珍しく4%台に突入していた局面で買いました。

日本ビルファンド投資法人(8951)が珍しく分配利回り4%台に、現状を確認
日本ビルファンド投資法人(8951)が分配利回り4%台に 昨日の記事で、「日本ビルファンド投資法人(以降、略称NBFと表記)」の分配利回り...

すると昨今の下落局面でも買値を割ることはなく、中国塗料とは対照的に、売りたい気持ちに駆られることはありませんでした。

  • 売りたくなる=わるいこと
  • 売りたくならない=よいこと

というわけではありませんが、人間の一般的な心理そのままに行動すると、底値で売ってしまう最悪な行動につながりかねません。

そのため、株は「安く買えるか」がやはり重要である、と考えるわけです。

では、どうすれば株を安く買えるのでしょうか。

買値を安くおさえる方法

以下のような局面が、株を買うに適する時期の兆しだと考えられます。

  1. 騰落レシオ(25日)が80以下
  2. テレビで株価下落が報じられる
  3. SNSが静寂に包まれる

① 騰落レシオ(25日)が80以下

騰落レシオとは、市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率のことで、買われすぎ、売られすぎを見るための指標です。

昨今の株価下落によって、日経平均の騰落レシオは4日連続で80割れとなっており、一般に買いを検討してよい水準です。

もし仮に70割れとなれば、買いの好機である可能性はなお高くなります(ただし、○○ショックのような特異な現象では機能しない可能性に留意)。

② テレビで株価下落が報じられる

ちょうど先日、2023年10月26日、夜の経済番組「日経ニュース プラス9」では「日本株が大幅下落」という旨の特集が組まれました。

このような特集が組まれ出すと、結果的に買いの好機である可能性があります。

株を安く買えたということは、多くの人々が売りたがる状況で自分が買い向かった結果です。したがって、みんなが売りたくなるときに買わなければいけないことになります。

同番組では、3名のアナリストがゲスト出演し、1名は今後の株価に対して楽観的、ほか2名は悲観的でした。下落局面で楽観を唱えるには、市場の見方を覆すだけの見識と勇気がいります。結果、少数派です。

③ SNSが静寂に包まれる

株式市場が好調なときは、SNSで「これだけもうかりました」という爆益報告があいつぎます。

そうした状況では、むろん多くの人が売りたがる状況にはなく、むしろ

  • もっと株を買っておけばよかった
  • さらに利益を増やしたい

というように、貪欲さが増しやすい局面でもあります。

逆に、株式市場で下落がつづくと、損益報告は急激に減る傾向がみられます。

さらに下落が続くと、信用買いで買い下がっていた個人投資家が心理的または資産的に耐えられず投げ売りをはじめます。

すると、今後の売り圧力が一掃され、いよいよ底が近づき、買い好機の到来です。

株式は結局は需給で決まるので、株を安く買うには、売りたい人が多いときに買い向かうことになります。

まとめ

  • 株式投資の要諦:買値
  • 買値がよければ、ろうばい売りのリスクが下がる
  • 株式を安く買うには、多くの人が売りたいときに買い向かうことになる以下のような局面
    ①:騰落レシオ(25日)が80以下
    ②:テレビで株価下落が報じられる
    ③:SNSが静寂に包まれる

経済に興味を持った理由と同じで、株式投資も「究極の正解はない」からこそ、おもしろいなぁと思います。

そして、投資を20年やってても、基本を徹底することの重要性をあらためて感じます。

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