日本の新興成長株「下値の大商いは買い」、ようやく巻き戻しなるか

日経平均株価(出所:Yahoo!ファイナンス)
日経平均株価は引き続き弱含むなか、ここ最近とみに言及してきた日本の成長株が、10月24日は非常に特徴的な動きを見せました。
ついに成長株が軒並み強い反発をみせる
日経平均株価とTOPIXが微増で終わるなか、オイシックス、ベネフィットワン、エムスリーなど新興成長株が軒並み後場で強く戻しました。
ベネフィット・ワン:出来高をともなって反発

ベネフィット・ワンの株価チャート(出所:Yahoo!ファイナンス)
オイシックス:出来高をともなって反発

オイシックス・ラ・大地の株価チャート(出所:Yahoo!ファイナンス)
ベネフィット・ワン、オイシックスともにそれなりの出来高をともなっての反発(※)ということで、昨日が当面の底となったのか注目です。
上記2社のように、株価が大きく下がっている局面で、売買が活発に行われ、出来高が大きく膨らんでいると反発が近い可能性を示唆
落ちるナイフを拾うということは、ある意味で、目先の損失を承知で、買値が安いお宝ポジションをねらい、値上がり益をねらうという投資行為です。
リスクもありますが、底で仕込めれば大きな利益を生むことになります。
「バリュー株優位」がいつ反転するか

バリュー株指数÷グロース株指数(出所:TradingView)
また、現在はバリュー株が優位な状況ですが、これがいつ反転するかも注目ポイントです。
金利が上昇すると、債務比率が高いグロース株は、利払い増加によって収益が圧迫される度合いがバリュー株より大きく、売られやすい傾向があります。
世界的なインフレが沈静化し、長期金利の上昇が一服すれば、グロースが盛り返しやすくなるので先回りしてグロースを仕込めればと考えています。
まとめ
- これまで叩き売られていた新興成長株が、それなりの出来高をともなって反発
- 「下値の大商いは買い」となるか
- バリュー株優位から、グロース株優位への転換をある程度見越して買い進める
日本株は結局外国人投資家の売買高が全体の7割を占めるので、外国人投資家の動向に左右されます。
現在は相場が不安定であり、上下に振れやすい展開ですが、大局観をもって相場に臨むことが重要かと思います。
ここでいう大局観とは、「妙味を感じる個別銘柄を着実に買い進めていく」ということです。
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