資産形成で高配当を優先するか、増配を優先するか、またはその両方か

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資産形成で高配当を優先するか、増配を優先するか、またはその両方か

読者

資産形成中です。配当という不労所得はほしいです。

しかし配当金を増やすことを優先すると、資産の増加スピードが遅くなることを危惧しています。

この点について、なにかアドバイスをください。

ご質問

題名: FIREに向けての投資戦略

メッセージ本文:
三菱サラリーマン

いつもブログ拝見させていただいております。
FIREを目指しなら、道に迷いそうになる度に三菱サラリーマン様のブログを道標にしてまた進む ということを繰り返している今年30歳になったものす。(前に一度コメントさせていただきました。その節はありとうございました。)

現在家族構成は夫(私)、妻、子一人(0歳) 、海外在住妻の実家に住んおります。
目下子供可愛くて仕方なく、仕事の負荷を減らして妻や子供といることきる時間を増やすこときる資産額のラインを考えているところす。

現在私と妻の資産構成、月ごとの収支は以下のようになります。

証券口座:370000USD
(内株式220000USD,現金150000USD。今年頭は現金40000ドルほどだったの、相場の上昇に伴い大幅に売り越し現金増えました。)

滞在国の確定拠出年金(受取は滞在国を永遠に出ること決まった場合,もしくは65歳になります。)
夫妻合計:28000USD

1ヶ月の給料
夫妻合計:6800USD(内5%この額から差し引き、もう5%会社から拠出の上、上述した確定拠出年金に入ります)
夫:4200USD
妻:2200USD
1ヶ月の支出
妻実家に入れるお金(自分達の食費など込み):1700USD
外食など楽しみに使うお金:250USD
自分達、子供関連の必要経費(おもちゃ、おむつ etc):1000USD
*子供学校に通いだしたら、追加で1000USD/月の出費を見込んいます、妻実家に入れるお金を250-300USD減らすつもりす。

1ヶ月の株式口座への入金
夫婦の月の給料-上記の月ごと支出 残った額全額(おおよそ3000-3500USDであること多い)

現在の目標は以下になります。
きる限り近い将来、給料減ってもいいからパートタイムに移行して、家族との時間をもっと増やしたい。(理想を言えば完全FIREです、もし会社にかける時間を減らせるような状況を実現きた場合、完全FIREは後ゆっくり目指そうという精神的余きると思う)
-そのためにサポートになる程度の不労所得を構築したい。

そこ三菱サラリーマン様に幾つか質問させていただければと思います。

1.私の認識としては自分達はまだ資産構築期にいます。ただ不労所得は欲しいす。そこ上記売越した現金をいかに投資していくか悩んいます。
現在の私のポートフォリオは
配当利回り1−2%の株(ナイキなど),
2-3%の株(バンカメなど),
4%ーの株(シンガポールのDBSやリートなど)という感じ

そこに追加投資する候補としては
VYM(配当の成長性)や
VOO(増配もキャピタルもまあまああるだろうとの考えから),
もしくは既存のナイキなどの株への追加投資(将来の増配とキャピタル狙い) を考えています。

なるべく早く、しかし配当の罠は避け、投資したいと思いますの資産額配当を優先すること
資産構築段階あるにも関わらず資産増加のスピードを遅くしてしまうことを危惧しています。
この点に関して三菱サラリーマン様の経験から何かアドバイスいただけないしょうか。

こんにちは、①〜④のうち、まず①について回答します。

米国は低配当・増配株がリターンはよい傾向

追加投資する候補としては
VYM(配当の成長性)や
VOO(増配もキャピタルもまあまああるだろうとの考えから),
もしくは既存のナイキなどの株への追加投資(将来の増配とキャピタル狙い) を考えています。

基本的に米国株(外国株)を投資対象としてお考えのようですね。

米国株は2018年以降、高配当株のリターンが劣ってきました(下図:筆者作成)。

したがって、この傾向に今後も沿う場合「VOOや低配当増配株で、将来の増配と値上がり益をねらう」戦略が一案かと思います。

2023年、「高配当株は低リターン」説が現実に否定されている

ところが昨今、高配当株を取り巻く環境が変わってきています。日本株ですね。

青:野村日本株高配当70、黄:日経平均(出所:Google)

2023年は日本の大型高配当株が高いリターンを示しています。

結果、高配当大きな値上がり益、さらには株主還元の積極化で大幅な増配まで実現しています。

したがって、「高配当株はリターンが低い」という説が現実に否定されているのが昨今の状況です。

日本の高配当株が人気化した背景に、以上のような事情を指摘できます。

バフェット氏の日本株購入を追い風に、日本株の割安さを見直す機運が高まり、株主還元も強化され、今はまさに「日本の高配当株の脂が乗った時期」。

ではこれら状況をふまえたうえで、配当と精神面について述べます。

人間が動くのは「理屈」ではなく「感情」

FIRE前後で、以下の手法を実践しました。

  • FIRE前:配当積み上げ(高配当株・連続増配株)
  • FIRE後:空売り、短期、なんでもあり

結局感じたのは、「配当があると、安定収入が得られて、心地よい」ということです。

キャピタルよりインカムのほうが安定する

値上がり益(キャピタルゲイン)ねらいは、2022年は空売りで成功しましたが、2023年は慎重姿勢で機会損失がありました。

このように、安定した値上がり益を得るのはなかなか難しいものです。対して、配当収入は安定します。

また、配当の積み上げならば市場に居続けることになるので、現行資本主義が継続するかぎり、市場の成長を漏らさず享受できます

  補足

配当の積み上げは、投資額の積み上げなので、リスクの積み上げでもあります。

したがって、暴落局面では配当株でも苦しいです。

ただし、配当再投資の際に「下がったら安く買える」と思える面はあります。

迷うなら、二刀流が一策

以上から言えるのは、配当の積み上げというのは、投資を続ける仕組みとしては機能的だということです。

配当によって生じる目先の税負担よりも、市場に居座り続けることで市場全体の成長を享受できる利点のほうがインパクトとしては大きいかと思います。

逆に言えば、成長株やVOOなどの市場平均的な投資で心地よく続けられるなら、それも十分に一策ということです。

なので、VYMとVOO、既存株の追加投資で迷っているならば、それぞれ三分割またはVYMとVOOへ二分割ずつ買ってみるのも一策です。

よほど理知的で合理的な人でないかぎり、理屈ではなく感情で動きますよね。迷えば試して、自分の感情や好みに合った投資手法にたどりつけると、心地よい投資を確立できるかと思います。

回答になっていれば幸いです。

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