「失敗もするからこそ成功のうれしさが増す」という人間心理で幸福度を高める
冷蔵庫やガスのない究極のシンプルライフをされている稲垣えみ子さんが、NHK番組「あさイチ」に出演していました。
稲垣えみ子さんの著書『魂の退社』は、私もFIREをめざしていた頃に読み、共感するものが多々ありました。
本記事では「あさイチ」で印象に残った稲垣さんの発言を紹介し、その人間心理を踏まえて幸福度を高める方法論を記します。
毎回うまくいくより、失敗もするからこそ、うまくいくとよりうれしい
稲垣えみ子さん
毎回炊飯器で上手く炊けると、美味しいという感覚がなくなる。
鉄なべでご飯を炊いて、失敗することもあるからこそ、うまくいったときがよりうれしく感じる
共感します。毎回うまくいくと、それがもう当たり前になって感動がなくなるんですよね。
男女関係
実際に周囲にあった話です。
議論を呼ぶ題目なのかもしれませんが、たとえば見目麗しい人がいるとします。
すると異性に言い寄られるのが当たり前です。相手に対する尊重やありがたみが欠けがちで、結局どの異性と付き合ってもうまく行かない。
恋愛が成功しすぎたり、ちやほやされ慣れていると、それが当たり前になって感動や尊重もなくなるのかもしれません。
お金
お金も同様で、お金を出してモノを買うと、あたりまえですがモノが手に入ります。
お金が増えてなんでも買える状態になると、モノが手に入る感動は薄れるんですよね。
子どもの頃にほしくてほしくてたまらなかったゲームソフトが手に入ったときの感動はもうそこにはないのです。
幸福度を高める方法:日常は禁欲、ときに貪欲
では、この「毎回うまくいくより、失敗もするからこそ、うまくいくとよりうれしい」という人間心理をふまえると、私たちはどうしたら幸福度の高い人生を送れるのでしょうか。
その1つの答えは、『#シンFIRE論』でも記したように、「日常は禁欲、ときに貪欲」にあるのではないでしょうか。
- ビールは運動のあとに飲んだほうがよりおいしく感じます
- 毎日外食より、ふだん自炊して時に外食のほうが気分が華やぎます
そうして強弱・緩急をつけることで、凹凸を感じることができ、ありがたみや感動も増すわけです。たとえば私はこんなことしてます。
- 旅行するときは、格安ゲストハウスと高級旅館、どちらも経験する
- お金があっても、ふだんは普通に暮らして時に豪勢に使う(豪華一点主義)
つまり両極端に振れることで、ありがたみや感動もそのぶん増幅するのです。
まとめ
- 人間には、「毎回うまくいくより、失敗もするからこそ、うまくいくとよりうれしい」という心理がある
- この心理をふまえて、「日常は禁欲、ときに貪欲」「両極端に振れる」「豪華一点主義」といった行動をすることで、ありがたみや感動も増幅する
例:お腹を空かせてからごはんを食べる、運動してから温泉やビール、ときどき贅沢に、先にやるべきことをやってから娯楽をたのしむ、などなど
こういった方法ならば、とくに多くのモノやお金が必要でもないですし、身近で実践しやすいのではないでしょうか。
結局これも意識的に「変化をつける」ということですね。変化があれば、なにげない日常も華やぐのであります。
関連記事