映画『M3GAN ミーガン』が示唆する人間の知恵才覚の限界
いやはや、まったくもって終始おそろしい映画でした。
今年見た映画の中で、最も速い拍動を示したのではないかと思います。
ホラー映画と知らずに劇場で見たので、余計こわかったです(笑)
『ミーガン』が示唆する3つの教訓
私がこの映画を観て感じた教訓は、以下に集約されます。
- 技術革新への警鐘
- 人間の知恵才覚の限界
- 甘美な感情に浸ることの弊害
技術革新への警鐘、人間の知恵才覚の限界
現代は技術革新が加速度的に進んでいます。
新刊『#シンFIRE論』にも記したように、よい面もある一方で、負の面も存在します。
人間同士も必ず「誤解」が生じるように、人間がいくら緻密に設計しようと、必ず予期せぬ「誤作動」は起きるでしょう。人間が設計するかぎりは、完美完璧なものはごくまれにしか、またはまったく存在し得ないのでしょう。
「人間の知恵と才覚は、万物の根源たる自然の摂理にはあらがえない」という思いを新たにするような内容です。
ですから、人工物が増えたのなら、自然の法則に即したものを確保することが価値を持つのです。それはまさに無機質なものが増えた現代で、有機野菜が追加的な価値を持つのと似ています。
甘美な感情に浸ることの弊害
甘やかしたり、一時の甘美な感情に浸るのは短期的に心地良くとも、依存症に発展したり打たれ弱くなるという負の影響はやはり感じられます。
以前stand.fmでも話したように、「うまくいかなかったときは、ちゃんと落ち込む」という方策があります。
うまくいかなかったときは、目をそらしてはいけないのです。短期的には目をそらしたほうが反省したり、そこからはいあがる必要に迫られないのでラクです。
しかし自分の感情や失敗があれば、それに正面から向き合わないと糧にできず、次に進めない。
これは子どもへの教育も同様でしょう。痛みから逃げさせるのは親子ともに短期的にはラクですが、のちに重くのしかかってくることは覚悟する必要があると思います。自分の人生に対しても同様です。
ちなみに、めっちゃ怖いです(笑)
この手の怖い映画は、家で見るとき
- 怖そうなシーンが来そうなときに慌てて音量を0~1に
- 平時は音量10ぐらい
にして、ビビり回避に励むわけですが、映画館で見たので音量調節は当然できず、震えながら見ました(笑)
この映画を観て感じた3つの教訓
- 技術革新への警鐘
- 人間の知恵才覚の限界
- 甘美な感情に浸ることの弊害
これらはいずれも、私が個人的に日常で意識することでもあります。
映画などの芸術に触れることは、そうした自分の考えや概念をあらためて、または異なる切り口から肉付けまたは具体例化することにもなるのかもしれません。
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