「人工甘味料に発ガン可能性」WHO機関が指摘。発ガン性が潜む身近な食べものと対策。

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「人工甘味料に発ガン可能性」WHO機関が指摘。発ガン性が潜む身近な食べものと、私たちができること

人工甘味料の1つである「アスパルテーム」に、発ガン性を持つ可能性をWHO機関が指摘したことが、昨日(6月30日)明らかになりました。

世界で最も普及している人工甘味料の1つである「アスパルテーム」が、世界保健機関傘下の国際がん研究機関(IARC)により7月に初めて「ヒトに対する発がん性を持つ可能性」のリストに掲載される

国際甘味料協会は猛反発し、「広く信用されていない研究」に基づくものだと批判。

同機関の決定でメーカーはこれまでも、製造方法の変更を余儀なくされ、訴訟も相次いでいる。

出所:ロイター、Yahooニュース

なお、グループ2B「ヒトに対して発ガン性がある可能性がある」に分類される予定で、わらび、漬け物、鉛などと同レベルになる(農水省が定める分類はこちらため、現時点の分類上は可能性レベルです。

人工甘味料が使われる理由

種々あるでしょうが、以下2つの理由が挙げられます。

  1. 低コスト・低カロリー・低糖質
  2. 利益主義という社会構造

人工甘味料の特徴:低コスト・低カロリー・低糖質

人工甘味料は、ショ糖の約200倍の甘みがあるため、以下の特長があります(出所:神戸化成)。

  • 少量添加で甘味が得られ、低コスト
  • 少量でも甘味が強く、低カロリー・低糖質
  • 食後の血糖値上昇を招かない

低コスト

現代は資本主義。とくに欧米発の新自由主義が日本を含む西側諸国に蔓延して以降、企業は増益を投資家や利害関係者から求められる社会構造です。

したがって、増益達成の手段となる「コスト削減」が時代の要請となっています。そうした現代では、低コストの人工甘味料が今や多くの身近な食べ物に入っています(後述)。

また、利益に深く関係するがゆえに、発ガン性や健康被害の可能性といった情報は利害団体の圧力等で、表に出てこないことがままあります。たとえば今回も以下の文に注目。

国際甘味料協会は猛反発し、「広く信用されていない研究」に基づくものだと批判。

出所:ロイター、Yahooニュース

国際甘味料協会からすれば、「発ガン性の可能性」が知れ渡り、人工甘味料の需要が減れば困りますから、その説に対して批判する動機が当然はたらくでしょう。

低カロリー・低糖質

  • 「低カロリー・低糖質」
  • 「カロリーゼロ」

こうした宣伝文句が現代では跋扈しています。その宣伝文句を実現するために、人工甘味料は重宝されます。

砂糖は糖質・カロリーがあるので、砂糖の代わりに人工甘味料を使うことで実現できるわけですね。

人工甘味料が使われている食べもの

私は食品を買うとき、99%の確率で原材料表示をチェックするので、人工甘味料がどういった食品に使われているのか把握しています(笑)

  • ガム
  • 清涼飲料水
  • スポーツドリンク
  • ノンアルコールビール
  • ドレッシング

無論、コ〇・コ〇ラやアクエ〇アスなどにも入っています。安心してください、トクホ〇ーラにも入ってますよ。トクホとはまさに、有名無実。

スポーツドリンクはよほどの極限状態じゃないかぎり、適した飲み物ではないことは、方々で指摘されています。

実際にスーパーで食品の原材料表示を確認するクセをつけるとわかると思いますが、基本的に大手食品メーカーの商品は、添加物を多く含みます。

公益より利益を優先すると、こうした形で顕在化します。増益が優先事項となった現代は、大量生産や低コストの原材料を使うなどして原価を安くする必要に迫られます。その最たる企業は、大企業なのです。

「科学的根拠」という方便

いったん人工甘味料について、以下のようにまとめます。

  • 低コスト・低カロリー・低糖質である人工甘味料
  • 低コストを求める資本主義にマッチした人工甘味料
  • ガム、清涼飲料水、スポーツドリンク、ノンアルコールビール、ドレッシング(特に大手食品メーカーの商品)など、身近な食べものに使用されている人工甘味料
  • そんな人工甘味料に発ガン性の可能性が指摘された

私も曲がりなりにもビジネス業界にいたのでわかりますが、商売をするうえでは様々な「配慮」が存在します。大企業ならなおのことです。

したがって、「〇〇に発ガン性」などの負の情報が表出するのは、一部です。利害団体が存在しますね。公益よりも自社や業界の利益を優先すると、そういうことは起こりえます。

「科学的根拠」を待っていたら、遅きに失する

そして、科学的根拠となるには実証を経ます。この実証というものは厄介で、モノによっては長期間を要するため、実証を経て根拠となるのを待っていたら遅きに失するのです。

したがって、私は ”科学的根拠” となる前から、製造過程や社会的背景などに対する自分なりの「違和感」を大切にして主体的に判断しています。

たとえば、遺伝子組み換え食品は、遺伝子を組み換えることで「除草剤を散布して除草剤まみれになっても悪影響を受けない」ということになっています。

アメリカの大規模農家でこうして“効率的な農業”が実現するわけです。除草剤を作る企業が密接に関連する可能性は言うまでもありません。

科学の名の下に自然の摂理に著しく反する行為は、のちにどのような副作用をもたらすか予期できません。これは食にかぎらず特定の医療行為も同様です。新しい技術を用いたもので、数十年という治験による実証がないまま世に出されたものは非常に注意します。

”根拠”となってから判断するのは多分に受動的なのです。

食の安心はどこにあるか

では、食の安心はどこにあるのでしょうか?

自分で主体的に原材料表示を見て、選別するしかありません。それが難しければ、生活クラブという生協の宅配サービスがあります。

生活クラブは遺伝子組み換え食品や添加物を排した食材がそろっていて、私も活用しています。国産、無添加、減農薬です。

人によって食の価値観はいろいろあると思います。ただ、人間は食べたもので作られるので、そうした基本事項を大切にしたいと個人的には思っています。

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