5月の雇用統計は平均時給が予想を下回る
5月の雇用統計は、FRBが最重視するとされる「平均時給」が+4.3%で、予想+4.4%を下回る弱い結果でした。
雇用者数は予想を大幅に上回る強い内容でしたが、米国株は大きく上昇。平均時給に反応しているようです。
0.1%のちがいは今後の趨勢を変えるほどの大きさではありませんが、マーケットはこうして動くものですね。ナスダックのPERはすでに30倍を超えており、これがはたしてどこまで伸びるか。
流動性(金融緩和具合)次第で高PERは正当化されますから、今後も金融政策、つまり利上げ懸念と利下げ期待に一喜一憂する展開が続きそうです。
いかんせん引き締め期であることには変わりないため、短期目線ながら米国株で大きくリスクをとることは考えていません。
Jリートの分配利回りは4%超へ
現在のドル円は140円と高い位置にあるため、円転してJリートを物色するのも一案と思っています。

不動産証券化協会より
Jリートは日銀の利上げ懸念で上値の重い展開が続いてきました。分配利回りが4%を超えてきており、妙味のある個別リートがありそうです。
ただし、日銀の利上げを考慮すると、金利負担の上昇を見越して負債状況は必ず確認したいところです。借入の残存年数、金利の固定比率など。
また、円転すると米ドルと日本円のバランスが崩れるため、今後の円高ドル安に賭けるかたちにはなってしまいます。そのあたりが少し迷わせるところですね。