SBIホールディングス(8473)の決算雑感

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SBIホールディングス(8473)の決算雑感

SBIグループは、すっかり総合金融グループになっていますね。証券・FX・損保・生保・資産運用(SBIアセットマネジメント)など。

総合金融グループ:証券、FX、保険、資産運用

証券は業界で支配的な地位を築いていますし、ネット専業だけあって利益率が高いですね。SBI証券の2023年3月期連結業績(J-GAAP)は、営業収益1,750億円に対して、営業利益621億円。

決算資料

損保・生保、成長中。

決算資料

最近上場した住信SBIネット銀行の口座数も年々伸びており、ネット専業の強みは続きそうです。

資産運用業での受託資産も増加

決算資料

SBIアセットマネジメントは、ご存知のように米バンガード社などと提携することでSBI・V・S&P500インデックス・ファンドなどを組成しており、受託資産残高も増えています。

FX・外債の売上比率が上昇

決算資料

売上に占める売買手数料は年々下がっており、野村証券などの伝統的な証券会社とは一線を画す収益構造になっています。とくに、FX・外債によるトレーディング収益が伸びてますね。

外債関連の収益が具体的に何なのかは決算資料に明記されていなかったので、ちょっとわからないですね。

なお、このようにFX事業の利益が伸びていることが示唆するように、個人がFXをやればやるほど手数料がかさんで(=FX会社の収益が増えて)負けやすくなります。利益が伸びている会社というのは、その裏に個人の屍があるケースもあるので、そういった視点も持っていたいですね。

ちなみに決算資料が体裁や見栄えをあまり気にしていない感じが出ていておもしろいです(笑)

雑感

今後も証券投資ニーズは増えるでしょうから、とくに証券・銀行は引き続き成長余地はありそうです。バンガードとの提携によるインデックスファンドの組成を背景に個人向けの運用資産残高の拡大も続きそうです。

損保・生保も加えた総合金融グループとして業界で地歩を固めそうな企業。ただし金融業態ゆえに金融ショックや信用収縮で株価の下押しが他業より大きい可能性はあります。そういうときに拾う銘柄として有力な候補。

配当利回りは足もと5%以上と高く、増配傾向です。

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