米ドル運用先の一部を短期債にまわした理由
最近米国株のポジションは一部縮小し、米ドル建てMMF(信用力の高い短期債)にまわしています。
MMFの利回りは4%超へ
米ドル建てMMF(信用力の高い短期債)はカンタンに言えば、以下のような商品です。
- 元本割れリスクが小さく、
- 年率およそ4%(短期金利によって変動)を得られる

4%台と高い利回りです(出所:SBI証券)
今は株式で大きなリスクを取らずに、安全運転で短期債で利子4%を得るかたちも一案かなと現時点では思っています。
仮に1,500万円を投じると、為替リスクと稀に元本割れリスクを負って、年間およそ60万円の税前利子収入です。
確度が高いときに大きくポジションを賭け、そうでないときは分散。
2022年以降、FRBの利上げによって短期金利は上昇しています。それにともない、米ドルMMFの利回りも上昇している状態です。
現在の米国株市場は、かなり踏ん張っている印象です。利下げ期待が根強くありますね。CME FedWatchによれば、今年後半に3回の利下げを市場参加者は予想しています。
一方、労働市場は鈍化するどころか失業率も平均時給も強いままです。利下げ期待は今後しぼむでしょうか。
インフレが自然に沈静化したり、景気後退によってインフレが収まればそのとおりになりますが、いかんせん低金利で長年蓄積されたひずみがいつどのような形で表出するのか、しないのか、気になるところではあります。
短期債はいわば、「米国のインフレ率が高止まりし、FRBが高金利を維持せざるを得ない場合に、株式に比べて一時的に妙味が高まる可能性がある」と思います。株式には高金利によるブレーキが低金利の時と比べてかかりやすくなり、MMFのような短期債は利回りが上昇するからです。
引き続きいい塩梅でやっていけたらと思います。
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