映画『逆転のトライアングル』、現代を痛烈に風刺した作品

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映画『逆転のトライアングル』、いろんな意味で強烈な作品

映画館で『逆転のトライアングル』を観てきました。

いろんな意味で強烈な作品です。人によっては、食後注意?かもしれません。

胃に油ものを詰め込んだあとに、この映画は見ないほうがいいと思います(笑)

以下のようなものを鋭くあぶり出し、痛烈に風刺しているのが秀逸です。

  • 現代社会
    資本主義、経済格差、人種差別、職業の貴賎と偏見
  • 人間の性(さが)
    有事における人間性と欲望、ヒエラルキーの逆転

「有事において何がモノを言うか」というテーマについては、邦画『サバイバルファミリー』に通じるものがありますね。また、手前みそながら拙著「#シンFIRE論」にも通じるものがあります。

資本主義というのは、「あたりまえ」になっている社会システムであり、だからこそほぼ無意識のうちに現代人は貨幣経済にどっぷり浸かりがちです。

現代的な価値観に染まりすぎていると、いざ社会の前提が変わったときに、適応に時間がかかる可能性が高まると思います。

既存の社会システムというものは、概して、空気のように当たり前になりすぎていて、それを意識しなくなりますね。

例えば、資本主義的な階級、社会や貨幣の持つ力を絶対視していると、「人間という動物本来のサバイバル社会で序列がどう決まるのか」という根源的かつ冷酷な事実が忘れ去られがちです。

サバイバルファミリーも、この映画も、そういった現代社会の側面を直接または婉曲的に描写していると私は思います。

ちなみに、出口治明さんの近著『復活への底力』を読んでから本作を見ると、また別の視点を得られます。脳卒中を患った人物が本作で登場するからです。

『復活への底力』で、脳卒中を患った人はどのような症状が出て、どういったリハビリをするのかが記されています。だからこそ、この映画で描かれる「脳卒中を患った人の症状や行動」に対して、新たな視点を得られます。

こうして、まったく異なるテーマのもの(書籍『復活への底力』と、映画『逆転のトライアングル』)で、点と点がつながるのは、とても興味深く思います。

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騒がしすぎる世界で、「主体的」であれ
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