ドル円に変化の兆しが継続、米国株はやや過熱感でてきたか

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ドル円に変化の兆候、米国株はやや過熱感あるか

ドル円の雰囲気は、だいぶ変わってきている感じがしますね。

1月米CPIはやや強く、ドル高基調の動きがみられた

まず先日の米雇用統計で予想外の強い数字が出たことに続き、2月14日に発表された1月米CPIは、前年比でコア指数ともに予想を上回る強い数字となりました。

発表直前の132.10円付近から一気に132.90円まで急伸。しかし、13日の高値132.91円の手前で頭を抑えられると、一転して下落。米10年債利回りの3.6163%までの急低下とともに131.52円まで売り込まれる形。

しかしここから133.13円まで買い戻されるあたりで、「ドル高基調」を感じさせる動きでした。1月の日銀YCC撤廃への思惑があったかつての円高基調は鳴りを潜めています。

FRBの市場牽制が続いている

昨日は、以下のようにFOMC関係者からタカ派的な発言が相次ぐかたち。

  • ローガン米ダラス連銀総裁
    「予想以上の長期の利上げの必要性」
  • ウィリアムズNY連銀総裁
    「年末のFF金利見通しは5.00-5.50%。利下げは2024年または2025年から可能性がある」

唯一、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁がハト派的な発言でした。

CME Fedwatchによれば、市場は、3月・5月・6月に0.25%利上げした後で据置きし、12月に利下げを予測。いまだに年内利下げ期待があることから、楽観的な見方が残っています。

ただ現状の流れでは、メインシナリオは徐々に

  • 年内の利下げは期待できず、金利の高止まりが予想される
  • ドル円は上方向
  • 株価の上昇期待は慎重に

といった雰囲気ですね。

市場は年内利下げを織り込んだままなので、株もまだ堅調地合いです。しかし利下げ期待がはく落すると、株式も調整が予想されます。

楽観に傾きつつある株式市場

短期的にはやや過熱感があり、市場ムードも以下の通り、やや楽観を示唆しています。

2022年以降で最も市場心理が強気に傾いています。

ドル円は先日「仕切り直し」と表現したとおり、安易なドル売りは慎重さが求められ、短期的には方向感のない展開またはドル高基調を引き続き念頭に置きたいと考えています。

米国株については、金利上昇に弱いNASDAQ系の銘柄、つまり保有株でいうと【MSCI】を一時的に利益確定するか検討中です。

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