【米ドル円】短期で円安方向あるも、中期では円高目線
個人的には中期では引き続き円高目線です。
- 日米実質金利差(2年・10年)
- 日米名目金利差(2年・5年・10年)
いずれも米ドル円レートと、一定の相関性がみられます。カッコ内の年限は国債の年限を示しています。
足もとで金利差と為替の相関グラフが円高方向へ乖離が見られることから、金利差によって為替が引き続き規定されるという前提でいけば、短期的には円安方向への揺り戻しが考えられます。
ただ、中期で考えれば、以下の状況を考えると、円高目線へ傾くのが順当だろうと思います。
- 日本のインバウンド再開
- 米国の利上げが終着点をとらえ始めている
- エネルギー価格ピークアウトによる日本の貿易赤字の縮小
また、エネルギー価格もピークアウトしていることから、LNGや原油価格の上昇で急速に膨らんだ日本の貿易赤字もピークアウトが見込まれ、これも円高要因です。
上がったものはいつか下がり、下がったものはいつか上がるのが市場の常だと思います。
140円台にドル円が乗せる場面があれば、ドル売りポジションを一部持つことは分の悪くない賭けだと現時点では考えています。
現在の相場観としては、米国株とゴールドは引き続き買いを維持、為替は中期で円高目線、といったところです。