S&P500は上昇モメンタム維持、年末ラリーに向けて順調な推移
S&P500は、小幅なマイナスにとどまる、ほぼ横ばい。
雇用統計が株安を連想させる数字だったにもかかわらず、非常に底堅い印象です。
雇用統計の結果は以下の通りで、予想より強かったです。
- 非農業部門雇用者数
前回:26.1万人
予想:20.0万人→結果:26.3万人 - 失業率
前回:3.7%
予想:3.7%→結果:3.7% - 平均時給(前年比)
前回:4.7%
予想:4.6%→結果:5.1%
予想より強かった
=予想より「経済の観点からは良い数字」だった
=予想より「インフレ抑制の観点からはよろしくない、金融引き締め(→株安)を予想させる数字」
ということになります。なので教科書的には株安を連想させます。実際に昨夜時点で先物は株安で反応しました。
しかしそれでも今朝S&P500は、ほぼ横ばいの小幅なマイナスで引けるという底堅さを見せました。
この結果は、短期的な市場の雰囲気として上昇気流の強さを感じさせます。ますます今年前半の市場の悲観ムードとは対照的になってきました。
相場が強いときは、悪材料さえも吹き飛ばす上昇モメンタム(勢い)がありますね。少なくとも年明けは引き続き要警戒ながら、年末ラリーに向けては現時点で順調な推移をみせています。