S&P500は年末ラリーに向け「リーチ」か
12月ですね。
私が執筆拠点のひとつとしているマクドも、クリスマスソングやクリスマスツリーが登場しました。
年末には独特の高揚感があります。株式市場は今年もその高揚感を帯びるでしょうか。
パウエル議長の講演は無事通過
昨日のFRBパウエル議長の講演では、高い確率で市場を冷やすようなタカ派(物価の安定を重視し金融引き締め的な政策を支持する)発言を想定していましたが、結果は
FRB
ということで、バランス重視の発言にとどまっています。
市場は好感し、S&P500は大きく反発しています(下図)。
これで200日移動平均線も超え、短期的な上昇モメンタムは継続した格好。
雇用統計を無事通過すれば、年末ラリーが実現するか
年内の残る大きなイベントは、12月2日に発表される11月の米雇用統計です。非農業部門雇用者数が20万人増加、失業率は3.7%で横ばい、平均時給の伸びが鈍化すると予想されています。
ここを無事通過、つまり予想より強い反応(雇用者数:多い、失業率:低い、時給:高い)とならなければ、金融引き締めのさらなる長期化への投資家の懸念が後退し、年末ラリーに向けていよいよ弾みがつくことになるでしょうか。
年末ラリーとは、過去の経験則(アノマリー)で、10月頃から年末にかけて株価が上昇する傾向です。
現在は年末ラリーに向けてリーチの状態。12月2日の雇用統計が今年最後の決め手となるか注目です。
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10月の雇用統計は予想より強い反応で市場は下がりました。
4月は季節的に強いというアノマリーの一例です。