S&P500は下値を切り上げ、短期的に上昇トレンド形成中
S&P500は、「年末ラリー」らしい形状になってきたでしょうか。
年末ラリーとは、いわゆる投資のアノマリー(経験則)の1つで、その名の通り年末に向けて株高が進む傾向があることです。
S&P500は10-12月期、過去20年間の平均上昇率は4.1%と高い数値を示しています。
また、上図の通り、先進国と新興国の株式で構成されるMSCIオール・カントリー・ワールド指数が4四半期連続で下落したのは、過去20年間で3回のみです。
同指数は7-9月に約7%下げ、2008年の世界金融危機以降で最長となる3四半期連続での下落となりました。あくまで過去の傾向から導出した場合には、今年の年末は「アノマリー的には上昇シナリオに賭けるのは分が悪い賭けではなさそうだ」と言えそうです。
冒頭の図の通り、S&P500は10月中旬を底として、陽線が長いものが増え、陰線は短めのものが増えました。10月中旬までと正反対の傾向です。
50日移動平均線を明確に上抜け、200日移動平均線もとらえようかというところ。
ここ6日ほどは小動きが続いており、底堅く次なる上昇へのエネルギー、つまり日柄(株価が上昇、下落を始めてからの日数)を貯めているでしょうか。どうでしょうか。
経済指標やFRBメンバーの発言といった変数は依然としてあるものの、現時点ではまだ米国株は買い持ちとする予定です。
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