FIRE後の子育て費用についてどう考えるか

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FIRE後の子育て費用についてどう考えるか

配当金を積み上げてセミリタイアをめざしている方から、「育児費用に対する不安」に関してご質問です。

ご質問

題名: 養育費などの資金について

メッセージ本文:
こんばんは。

去年から三菱サラリーマンさんのブログを拝読し、
ちょうど去年の今頃に
「仕事のモチベーション」
に関する質問をさせていただきました。

義と利に加え、入金力を高めるべく毎日仕事を頑張っています。(頑張っていますというと少し陳腐な感じがしますね笑)

表題の件で、三菱サラリーマンさんはセミリタイア前のご計画、またセミリタイア後に変化があったのであればどういう風に変わったかをお伺いしたいです。

現在三菱サラリーマンさんと同じく30歳までのセミリタイアに向けて、おおよそ月平均で20万円前後の配当がある額を目標に入金を続けています。

当方結婚していて将来的に子どもが欲しいなと考えているのですが、育児経験はなく人によって変わるため明確な数値もないことから「ホンマに月20万円で足りる?しかも育児以外にも必要なお金どんどん出てくるしやっぱり働いてた方が良いんかな?」と不安がよぎることがあります。

ブログの内容から、三菱サラリーマンさんもご家庭をお持ちかと存じます。
(間違っていたら本当に申し訳ございません。)
大変センシティブな質問になりますが、もし可能であればセミリタイア前後の育児に関する費用やそれ以外のことについてもどのように考えられていたか教えていただきたいです。

「不安はあげ出すとキリがない」
というのはとても共感できるのですが、先を行く人の考えを聞いておかない手はないと思い質問させていただきました。

ぜひお願いいたします。

ご無沙汰しております。「育児費用が不透明なため、月20万円の配当で足りるのか不安がよぎる。どう考えていたのか」ということですね。あくまで個人的な見解ではありますが、以下回答いたします。

育児にかかる費用に対する個人的な考え

育児というのは、本当に千差万別ですね。例えば、以下で大きく変わると思います。

  • どこに住むのか
  • 学業をどこまで優先するか、という価値観
  • 子どもの交友関係(所属する学校による)

つまり、極端な例を挙げれば、以下です。どちらが良い悪いではなく、費用が大きく変わる一例です。

  • 都会に住み、インタースクールに通い、習い事でバイオリンをして高い楽器で海外遠征へ行き、塾でお受験に励み、お金持ちの通う学校に入り、友達はみなお金持ち
  • 地方に住み、豊かな自然と遊ぶ
    (この教育方針は、書籍「神さまたちの遊ぶ庭(宮下奈都)」が参考になると思います)

知人が育児費用に関して印象的なことを言っていました。

知人

もし子どもがバイオリンやりたいってなって、高いバイオリン買わなあかんくなったら、どうするん?

たしかにそういうケースもあり得るでしょう。ただし「起こる可能性の低いことを想像して、不安を自分に投げかけている」というように私には思えます。

不安は、不確実な未来に対して生じます。逆に言えば、明確に全体像をとらえれば、不安は減退しますね。

「育児にかかる費用が不安」ということですから、実際に数字を書き出してみましょう。大きな費用からでいいです。育児で大きな費用は、教育費でしょう。

教育費のシミュレーション:約2,000万円

たとえば、「保険見直し本舗」というサイトで、教育費のシミュレーションができます。

上記のように、たとえば「幼稚園・小学校は公立、以降は私立」と選ぶと、結果は1,911万円です。

ただしこの手のシミュレーションサイトは、発信元のバイアスがかかっている(=費用を高く見せることで不安をあおり、保険に誘導する)ことが考えられます。そのため、盲信せず、妥当性を検証しましょう。

シミュレーションサイトが算出する数値の妥当性を検証

では、中学・高校・大学の学費を検証してみましょう。結論から言えば「中学・高校は高く算出されており、大学はおおむね妥当」と言えると思います。

中学・高校の学費(関西有名私立)

たとえば、関西の有名私立中学・高校は、ざっと調べたところ以下の通りです(※授業料に施設費などの諸経費を含んで算出)

  • 入学金:20~100万円(初年度のみ)
  • 授業料:40~70万円(年間)
  • 合計:260~520万円(中高6年間)

大学の学費(私立有名大学)

たとえば、私の母校でもある慶應義塾大学の学費は以下の通りです(出所はこちら)。

  • 初年度:136万円
  • 在学生:116万円
  • 合計:484万円(大学4年間)

つまり、中学・高校・大学は、有名私立校であっても、750~1,000万円ほどに収まる計算になります(ただし、私立医大などは学費が跳ね上がります)。保険見直し本舗の「1,160万円」と比べると、あくまで一例ながら、実際はやや安いという結果になります。

これに塾などの習い事、おしめやミルク、育ち盛りなら食費もかさみます。ざっくり2,000~3,000万円ぐらいになるでしょうか。

このように数値を積み上げて、算出してみるのはいかがでしょうか。ざっくりでも自分の手を動かして主体的に算出した数字は、イメージと具体性を帯びます。イメージと具体性が増せば、「どれぐらい足りないか」「足りているのか」が判断できます。すると、「何が足りないかを考え、どうすればいいか」という次の一手につながります。

子育て費用は、いかようにでもできると考えている理由

私自身は、「子育てにかかる費用はいかようにでもできる」と考えています。現に、あらゆる工夫と努力と細かな支出の最適化を通じてどうにかした人を身近に見てきました。だから、なんとでもなると思える身近な一例があります。

万一、「お金が足りない」となったとしましょう。

なにかが足りなければ、足りないものを満たすために人間は工夫しようとします。足りない度合が高ければ、必死さは増します。私も給付型・貸付型の奨学金を両方活用しました。給付型でもモノによっては数百万円規模のものもあります。日本にはこのような制度があります。その気になれば、活用できる制度が、あります。

魅力的なレストランは随所に工夫が見られます。工夫できる人は「賢い」と私は思います。足りなければ、手に入れようと必死に努力するでしょう。工夫する過程で、人間としての賢さが磨かれ、人生体験は増え、より豊かな精神を手に入れられると思います。

そのようにとらえているので、たとえ教育費が足りない状況が生じたとしても「いざとなればなんとでもなる」「足りなければ、むしろ必死に工夫しようと努めるチャンス」とポジティブにとらえます。

先々のことを考えることは大事ですが、未来の不確実性に着目して不安を増やすよりも、「先が見えず、不透明だからこそおもしろい」と思えれば、ポジティブに未来に思いをはせることができると思います。投資、人生、いずれにも言えるかもしれません。

「都会」と「田舎(例:農家民宿)」の両方に一定期間滞在してみると、それぞれお金がかかる項目がまったく異なると感じるのではないでしょうか。たとえば田舎は娯楽にお金がかからないと私は感じました。自然と遊ぶからです。

言ってしまえば、子は親の思った通りには育たないものでもあると思います。なので、いくら教育方針や教育費をカチっと決めても、それが子どもにとってよいかどうかは、あとになってみないとわからない部分もあると思います。

極端な一例ながら、お金をかけずとも、独学で東大に行く人も身近にいます。教育費は子育てのひとつの要素でしかなく、子どもの翼を折らないよう、長所を伸ばせる環境を整えることも、また大切なように思います。

子育てのかたちは百者百様と思います。私の考えも、ひとつのかたちにすぎません。こんな考え方もあるんだな程度に、一例としてご参考いただければ幸いです。

不明点等あれば遠慮なくご連絡くださいね。

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