S&P500は大幅下落、高いインフレ率が継続
S&P500は反落。米消費者物価指数が発表され、4.3%を超える下落となっています。
アメリカの8月の消費者物価指数が発表され、前年同月と比べ8.3%の上昇となりました。
上昇率は7月の8.5%から縮小し、2か月連続で鈍化したものの、8%程度を見込んでいた市場の予想を上回りました。
ということで、金利も上昇が続いています。米国株に影響を与える要素として、以下5つを挙げていました。
金融政策、財政政策、金利、企業収益、バリュエーション。
2022年までこれらがいずれも株価に対して好影響を与えていました。
そこから金融政策が抜け、金利が抜け、バリュエーションがやや修正され、財政政策が抜け、残る最後の牙城は企業収益といったところでしょうか。
金利は不透明ながら、金融・財政は通常は今後大きく短期的に巻き戻しが起こるとは考えにくいところ。
しばらく企業収益がどうなるか(≒景気)という点が意識されつつ、金利動向をにらみながらの展開でしょうか。
金融引き締めによって、景況感と企業収益が今後落ちて株安につながるシナリオが今後考えられます。ただしそれだけでなく、そもそもまだインフレ率が高止まりしている、という状況になりました。
- インフレ継続
- 企業業績の悪化
②が今後表面化していくシナリオを頭に入れつつ、①が現在も継続ということで、「米国株に対する逆風は引き続き存在していくであろう」といったところでしょうか。
現有ポジションのまま、あるいはやや空売りの量を調節して引き続き見守りたいと思います。