キングダムII「遥かなる大地へ」の魅力は、大人が忘れがちな「無邪気さ」に在り
私がスペインに行って、スペイン人の友人の家に泊まるついでに、そのスペイン人の友人の友人たち数名とクラブ(というかバーに近い)に行ったことがありました。
そこで、斜に構えずにスペイン人たちにまみれて踊っている私に対して、スペイン人の友人が放った言葉が印象的でした。
「こうやって楽しむことはいいことなんだ。人生において大切なことなんだ。斜に構えて踊らないより、無邪気に踊って楽しめることが重要なんだ」
大人になるにつれて、イベントごとも無邪気に楽しむこと、減っているんじゃないでしょうか?
クリスマス、お正月、ハロウィン、騒ぐだけが能ではありませんが、もともとのイベントの主旨をきちんと理解し、冒涜しないかぎりにおいては、全力で楽しむ無邪気さも大切なのではないかと常々おもうのです。
ここからは、軽いネタばれ(特定の人物のセリフ、背景など)を一部含みます。そのため、もしご覧になりたくない方は、そっと画面を閉じること推奨です。
「キングダム2」で無邪気さを感じたセリフ、シーン
- 河了貂のセリフ「俺の頭でお前を救ってやるよ。知ってるか? それを軍師って言うんだぜ!」
- 主人公・信の、一介の農民から大将軍を本気でめざす無邪気さ
- 王騎「智略に本能が勝ることがある」
- 「天下から戦争で血を流さないために、剣を取って天下統一をする」という政の純粋な心根
無邪気と無謀は異なりますが、無邪気なこと自体は大人がいつのまにか気づかぬうちに失いがちなもので、でもとても大切なことだと思いますね。
「キングダム2」で印象に残ったセリフ、シーン
- 「憎しみの連鎖を断ち切らないと、戦争は終わらない」という趣旨のセリフ
- 「無理だ」と自分の可能性を信じ切れない人に対して「おまえは生きてるんだから、無理じゃない!」
- 「縛虎申(ばくこしん)は、当初はただの突撃狂で狂った大将のように配下から思われていたが、実はそれは誤った一面でしかなく、人の命を大事に思っているからこそ、その屍を越えて相手の大将の本陣までたどり着けたことをじゅうぶん認識した上で、その屍を無駄にしないよう気迫で敵将を討つ覚悟が見えた」というシーン
②について
自分の可能性って自分で閉ざしがちだったりするんですよね。
作中のように、すでに大切な人を亡くした人からすれば、まだ生きているのに「無理だ」なんて言っている人を見ると、たしかに「生きてるんだから無理じゃない!」と言いたくもなるでしょう。
③について
人は一面では判断できない。
会社での上司も同様で、部下から見るとダメだとしても、実は別の一面を持っていたりする。その一面は、ある場面でないと出てこなかったりする。
自分に厳しいからこそ、部下にも厳しかったりするのならば、もしかすると学べるところが多々あったりする。
そういったことも連想できる印象的なシーンだと思いますね。
学び取る姿勢
映画を見たり、本を読んだりして思うのは、かならずひとつは学びになることがある。しかも人生で役に立つことばかり。映画や本からだけでなく、たとえ嫌いな人からも、苦手な人からも、学べることはたいていある。どんなことからも貪欲に学び取る姿勢が大切だと思う。
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) July 30, 2022
映画「キングダム2」も、まさに上のツイートの通り、学べるところがあると思います。
日々、なにかから学び取る姿勢の有無で、その後の人生は大きく変わってくると思います。
日々のささいなことから大切に、丁寧に生きていきたいですね。
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