「ライオンのおやつ」が教えてくれる、一面的なものの見方
食べないのではなくて、食べられなかったんですよ。
上記セリフは、名著「ライオンのおやつ」で、ホスピスに入院している患者さんを見て、ある人(Aさんとします)が「なんで所望した食べ物を食べないんだろう?」という人に対するセリフです。
身体の状態的に、食べたくとも食べられなかったのだ、ということをAさんはそこで初めて悟ることになります。
- 人間がいかに一面しか見えてないか
- その立場に立ってみないといかに見えない部分があるのか
ということがよくわかるのではないでしょうか。
心にとめておきたい一節ですね。
みなさまも、「なんであの人はこうしないんだろう? こうしたらいいのに!」って思うこと、あると思います。
でも、もしかしたらなにか理由があるかもしれないのですよね。まったく私たちには想像のつかない領域のものが、そうさせているかもしれないのですよね。
だから、やはり想像力を働かせることが大事だと思うのです。そのためには、経験を蓄積していくことでしょうか。
農作物を育ててみれば、農業従事者の気持ちが少しはわかるかもしれません。
除雪をしてみれば、除雪従事者の気持ちが少しはわかるかもしれません。
毎日料理をしてみれば、世の奥さまたちの気持ちが少しはわかるかもしれません。
私も含めて人間は刹那的な部分もあり、常に完璧に行動できるわけではありません。しかし経験を蓄積し、観点を備えていくことで、多面的な見方をすこしずつできるようになるはずです。
Best wishes.
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