米国株の現状、チェックしている対象、今後のスタグフレーション的展望

米国株の展望とチェックしている対象、今後の展望

市場の局面変化の兆しを見いだせるいま、現在みているものを以下記しておきます。

年始から言及しているとおり、2022年の米国株は注意した方がよいと思います。楽観は禁物。

なお、本記事で用いる画像やデータはBloomberg、OECD、Liz Ann Sonders、biancoresearch、Google等を出所としています。

現況

FOMCでやはりバランスシートは必要以上に拡大した認識を示しています。今後は縮小に向かうのでしょう。

Fed Chair Powell on the central bank’s $8.9 trillion balance sheet: It’s “substantially larger than it needs to be. There’s a substantial amount of shrinkage in the balance sheet to be done. We want that process to be orderly and predictable.”

インフレ状況

2021年12月時点で米国の消費者物価は前年比7.1%増(1982年6月以来の高いペース)で上昇。 価格が変動しやすい食品・エネルギーを除いたCPI基準でも5.5%ということで、1991年以来の最大の上昇率。米国でインフレ高進中。

なお、インフレはオレンジ色の米国だけでなく、欧州やOECD各国などでも起きています。

景気動向

製造業・サービス業ともにPMIは、2021年央をピークに減速傾向。

市場の利上げ観測

市場は年内に4回の利上げを想定。バランスシート拡大を減速のみならず、最近は量的引き締め観測。

米国株式市場

オシレーター上は、短期的には既に「売られすぎ」の水準であると認識。

ゴールド

年始から実質金利が大きく跳ねる(緑はあくまでinverseなので)なか、ゴールドは堅調。

実質金利は年始から上昇中。

さてここまで見ましたが、「景気減速傾向+インフレ高進中」というのが現況と認識しています。となると連想されるのは、スタグフレーション(景気後退+インフレ)。このケースを想定しておきたいところです。

チェックしている対象

ではそんなスタグフレーションが想定されるなか、以下に注目しています。

Russell 2000

先行指標にもなり得る「米国小型株指数 ラッセル2000」が垂れ始めているのと、サポートを割れてボリュームの少ないゾーンに突入し始めています。

HYG

投資家心理の反映や炭鉱のカナリアにもなるジャンク債市場も垂れてきているか。

ゴールド

上段に述べた通り、実質金利が上がる中でもゴールドは堅調維持。本来的には実質金利が上がればゴールドの妙味は落ちるわけですが、現在の値動きではそうはなっていない。

ゴールドは以前積み立てていましたが、長らく保有なし。

資源関連銘柄

上図は資源大手のエクソンモービル(XOM)。S&P500が下げるなか、コモディティ関連銘柄は顕著に上昇。インフレ期において順当な現象。

石油系には既に一定の資金を割いているため、追加的に割く予定はありません。

購入予定の投資対象と今後の展望

あくまで現時点での整理ですが、米国株は短期的には売られすぎの指標もみられるなか、景気先行指標は減速気味でインフレ高進中という状態。

長らく「もう物価は低位安定でインフレは起きないのではないか」「金融緩和の株価アップサイドの利点のみ語られ、副作用はいつのまにか忘却の彼方」といった見方もまことしやかに市場でみられるほどの状況が続いてきたように思います。

しかし金融緩和によるバブル短期化は根底に今後もあり続けると考えますし、仮にスタグフレーションとなれば70年代以来ということでセンチメント的にも過剰な反応リスクも想定したいところ。

最近の株高および多くの人々の市場に接するスタンスを見ていて、ブログでは現金比率を上げていることを幾度か記し、直近コラムでも盲従なきスタンスを喚起する内容としました。

遊ばせている現金はゴールドに入れてもいいかなと考えています。スタグフレーションへのヘッジの意味合いにもなるでしょう。米国の指数等の売りでヘッジをかける案も考えられます。

いずれにしても積極果敢に株式に追加的に資金を入れることは考えていません。

悲観・楽観、どちらに偏るのも不味ですが、FRBがタカ派(ここでは金融引き締めの意)になり得る状況・要素が揃い気味でスタグフレーションが意識される2022年はかなり慎重に行った方がよいのではないかと思っています。

Twitter
スポンサーリンク

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

外国株式ブログランキング

公開日: