セミリタイアに向けた資産配分(株式・不動産・その他)

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セミリタイアに向けた資産配分(株式・不動産・その他)

40代でセミリタイアを決断された方から

  • セミリタイアに向けた資産配分、為替リスク、資産運用など

についてご質問をいただいています。

ご質問

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題名: セミリタイヤに向けた資産配分のご相談

メッセージ本文:
いつもブログ拝見させていただいております。

42歳の会社員で、妻40歳、子供12歳(中1).8歳(小3)の4人家族です。

これまではがむしゃらに働いてきた感覚ですが、

  • 今更ながら子供との時間を大切にしたい
  • 趣味(登山、キャンプ、ロードバイク)に時間を使いたい
  • 都心マンションから、都市近郊田園地域の戸建暮らしをしたい
  • 妻の時短勤務が今年で終わり少し収入増が見込める

等の理由から1年程前からセミリタイヤを考え出し、下記の様なデメリットもあり迷いましたが、メリットを優先しようと決断したところです。

  • 退職金.企業年金がこれから55歳まで2次曲線的に増える(勿体ない)
  • 妻が働けない、働きたくなくなった時に今の生活が維持できない(リスク)

過去の相談内容拝見している限り、家族構成や資産.CF等の条件が近しい方の相談が見受けられず、お忙しいところ恐縮ながら、ご相談のメールをさせて頂きます。

【資産】

現金4000万
株1000万(日本個別8:米国インデックス2)
不動産7700万(元自宅)(現自宅は除)

【負債】

現自宅(大阪)のローン6000万
元自宅(東京)のローン1000万

【収入】

私1600万給与収入(日系会社勤務)
妻800万給与収入(日系会社勤務、ハードな仕事ではなくほぼTW、本人働き続けたい希望)
不動産収入400万(ローン等費用170万)

【支出】

生活費,ローン等1200万程
税金.社会保障等800万程
(金額だけ見ると支出の最適化出来てませんね。ただ夫婦共物欲は強く無くユニクロ,アリババ中心の生活です。が、金額より時間優先してる事や、都心住まいなのに趣味用国産車所有、子供の塾.習い事.私立中学辺りが増要素です)

現在は手元に残るのは700〜800万程。
私の給料がなくなると100万程のマイナスCFになります。

【今後の計画】

2年後のセミリタイヤを目指して、

  1. サラリーマンの信用を活かして、都市近郊田園地域の中古戸建購入→セミリタイヤ後DIY(好きなので)→ 2子中学入学後、転居→現自宅を賃貸(現自宅はCFイーブン位)
  2. SPYD等の高配当株3000万購入→100万程の配当(円資産への偏り解消)
  3. 私の小遣いは自分で稼ぐ(何をするかは全く未定)

計画後の資産配分

不動産13000万(借入6500万)
株式4000万(日本2対米国8)

気になっているのは、

  • 資産が不動産に偏っている点
  • 日本円に偏っている点
  • 米国高配当株を購入をどの様に進めるか
    (円安、米国株高の今、まとめて買うと高値づかみの懸念大かと)

解決策は見当たってませんが、東京の不動産を売却し、その利益で株式の購入を進めるのと有りかとも思っています。

漠然としたご相談ですが、気付いていない他の資産配分等のやり方、リスク等、ご意見をいただければ幸いです。

いつもご覧いただきありがとうございます。恐れ入ります。

回答

以下がセミリタイア後のキャッシュフローを支える要素として大きいですね。

  • 不動産による収入
  • 奥様の労働

サラリーマンの信用を活かして、都市近郊田園地域の中古戸建購入→セミリタイヤ後DIY(好きなので)

そうですね、サラリーマンとして信用があるうちにローンを組んで不動産購入は有効です。DIYがお好きでしたら親和性もあり。自身の労働力を投入(DIY)すれば、利回りは外注より向上しやすいですね。

  • 資産が不動産に偏っている点:不動産1.3億、株0.4億
    東京の不動産を売却し、その利益で株式の購入を進めるのか
  • 日本円に偏っている点:日本円1.4億、米ドル0.3億
  • 米国高配当株を購入をどの様に進めるか
    (円安、米国株高の今、まとめて買うと高値づかみの懸念大かと)

資産が不動産・日本円に偏っている点

既に不動産による収入を得ていることから、一定の経験と知見がおありと思います。であれば、特に気にならない比率です。

不動産は資産性があるものであれば、「売却して株にまわす」ことはせず、そのまま不動産として保有して賃料収入を期待できます。

日本円にたしかに偏っています。海外生活を検討されていたり、日本円で完結できる生活であるかぎりは、少々日本円に偏ることは実生活上は支障なしと思います。

ただし、米ドルと日本円を半々ならば、円安円高どちらに転んでも納得しやすいですね。精神面の配慮も大切です。

米国高配当株ETFをどう買っていくか

拝見するかぎり、資産形成の切迫感がない以上、以下2案が考えられます。

  1. 少額の定期積み立てを開始+下落時に購入をねらう
  2. 下落時に購入をねらう

私なら②です。とはいえ株式がいつ下落するか不明であり、下落した時に買えるかも不明です。機会損失になる可能性もあります。

そのため、中庸的に①も一案です。「困ったら半々」です。

高配当株ETFを主力とする場合は、VYMが株価・分配金ともに安定している傾向がみられ、おすすめしやすいETFです。詳細を後段の関連記事に載せておきますね。

ほかの資産配分

株式・不動産以外には、太陽光発電もありますが、よほど熱量がある特殊な方でないかぎり一般的には推しづらいです。

すでに手垢のついた分野であり、先行者優位が一通り済んだ領域では、のちに参入する人は先行者のおこぼれにあずかるか、結果的に先行者への利益供与にとどまるかたちが多くみられるためです。

  1. サラリーマンの信用を活かして、都市近郊田園地域の中古戸建購入→セミリタイヤ後DIY(好きなので)→ 2子中学入学後、転居→現自宅を賃貸(現自宅はCFイーブン位)
  2. 高配当株3000万購入→100万程の配当(円資産への偏り解消)
  3. 私の小遣いは自分で稼ぐ(何をするかは全く未定)

やはり「上記③や、今後どのような活動をするのか」、ここが金銭の観点だけでなく人生の充足感に及ぶまで本質的な部分かと思っております。

セミリタイア後に時間を設ける中で、ふつふつとなにか思いが出てくるかもしれません。その思いを丁寧に聞き取り、行動に移す。見つからなければ、人に会い、本を読み、もがく。そうして自分と正面から向き合うことが肝要と思います。

「今後もし会社勤めを続ければ増えていくであろう給与の喪失」というセミリタイアによる表面的な金銭デメリットを上回るものを見いだした以上、もう迷うことはなさそうですね。私もそうでした。

ひとたび決断すれば、あとは後悔なく最善の未来を見据え、前向きに進むのみですね。おめでとうございます。自分を律せるかぎり、主体的に決めることが心地よいかぎり、悔いなき人生を歩みやすい環境だと個人的には思います。

Best wishes to everyone.

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VYMの詳細については、以下をご参照ください。

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公開日:2021年12月25日