資本家と労働者、そして株式投資に対する考えはやや変わった
本日、この記事をリライトしました。
リライトしてて思いましたが、資本家と労働者と株式投資に関して、「私は以前はこんなふうに考えていたのか」と思いました。
おそらく以前は「もっと多くの人が資本家の立場も経験した方がよいのではないか、それは日本の国力にも資するのではないか」という思いがあったでしょう。
今も部分的にはそう思います。部分的に。
資本市場は、資本主義や株式会社が利潤を生みだす上で確かに要素の1つではあります。資金調達の選択肢としての機能もあります。
とはいえより大事な要素を挙げるならば、それはやはりその企業で働く人々です。最も利潤の還元を受けるべき人々だと私は思います。
以前は社会全体としての視点よりも、個人を優先していたのでしょう。まず自分を満たさないと確かに社会的な観点は持ちづらいことも事実です。そういった見方が大きく変わったように思います。
資本家は確かにひとつの要素としては大事です。役割を否定するものではありませんが、今の資本主義はやはりちょっと行き過ぎな面が否めないと思います。リターンが良すぎるとなおさら。
富む人がますます富みやすいのは否定しようのない事実であり、そういう社会構造です。
金融資本の面のみで考えれば、確かに株式投資をする人が増えるのはよいことでしょう。ただしあくまで「株式がリターンを生み続ける限り」という前提条件が付くことを忘れてはなりません。
さらにその株式のリターンが、なにか(たとえば労働者、途上国、環境負荷など)の犠牲の上に成り立っているのであればなおのことでしょう。
より俯瞰的に投資や資本主義・社会構造を見るようになったため考えが変化したのか、どうでしょうか。
みんな株式投資やろう。さすれば日本の家計金融資産が伸びるし、世界の成長の果実を享受できる。
前はこういう思いも根底にあった気がします。一定程度は今も理解できます。ただ今は一定程度です。単純ではない部分を以前より感じるのもあると思います。
まあ完全無欠なものを求めても仕方ない部分もあります。これら変化を文章のニュアンスに加えつつ、よりバランスの取れた形で納得できるものを発信することが自分らしいひとつのかたちになりそうです。
Best wishes to everyone.