本記事は、2021年11月に記したものです。
定期的に、こうして当時のマーケットの状態を振り返っておくのは一案です。以下のとおり、絶好調なときこそ、高揚感に流されず、静かに用心していますね。このスタイルは投資において重要だと思います。
米国株があまりに絶好調。参加者が富を得る状態が続く。
本記事の趣旨はタイトルの通りです。
S&P500は、2021年初来から26.9%の上昇。
過去平均の実質リターンが約7%です。その4倍近い数字。
今年の数字は実質ではなく名目の値なので単純比較は不味ながら、26.9%という数字を前にインフレの値はさしたる数字にはならないです。
過去と比べてもかなり絶好調といえる騰勢をみせているということになります。
保有株だけでも今週は最高値を更新する銘柄が続出しています。
- ABT アボット
- COST コストコ
- CME
- CRM セールスフォース
- FDS ファクトセット
- MSCI
あまりに好調すぎると、やはり冷静にマーケットを見ておきたいところです。
ここまでくると株式(S&P500)を保有している人としていない人で、今年だけでも27%の含み益の有無という差異が生じることになります。
この側面のみに着目すると、よくいえば株式で富を得られる、わるくいえば格差拡大装置となるわけで、なんとも表現しがたい二面性があります。
その装置に乗らないと割りを食うという社会構造は歪(いびつ)といえば歪なわけで、総体的にはなんとも御しがたいところです。
どこまでこの状態が続き、その極致には何が待っているのか。何が待っているのかは想像に難くありませんが、これほど絶好調なときこそ往々にして下落局面を迎えるものです。
市場参加者の観点から言えば、浮かれすぎず、リスクを取りすぎず、とはいえ許容できる範囲のリスクについては取り続けることがやはり肝要と思います。
しかし、いつでも下落がきてよいように、備えをしておくこと。繰り返しながら、浮かれすぎると、市場では足もとをすくわれます。
Best wishes to everyone.
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こういった数字が出つつも、力強い成長が続いています。
よい時こそ、わるい時が来るシナリオも一方で想定しておきたいですね。
過去の一例にすぎませんが、こういう時期もあったことは承知しておきたいところです。