アパート経営で得た家賃収入、両親のためにどう活かしていくか

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アパート経営で得た家賃収入、両親のためにどう活かしていくか

家賃収入と株式投資、ご両親への恩返しなどに関して以下ご質問をいただいています。

ご質問

題名: アパート経営で得た家賃収入の活かし方について

メッセージ本文:
穂高 唯希様

はじめまして、38歳、独身の会社員です。

以前からNISAや早期リタイアについて興味を持ってはいましたが、書籍やネットの記事などを読むだけでなかなか実行するまでには至りませんでした。

5年前に転機があり、実家の稼業を手伝う為に東京から地元に戻りました。その後、将来親の土地と不動産を継ぐ為にアパート経営をスタートさせ、お金との向き合い方、より良い活かし方についてしっかりと考え行動していきたいと思いうようになりました。

一番のきっかけは、穂高さんの著者「本気でFIRE をめざす人のための資産形成入門」を読んで衝撃を受けたことです。投資はおろか、アパート経営ですらまだまだ未熟な私にとって、早期リタイアなど実現できるのでしょうか。これからどのような行動をとればよいか教えていただきたく、ご連絡致しました。

現在は事務員として、給料は毎月手取りで13万円ほどです。給料はほとんど生活費に消えてしまい、投資に回す余裕はありません。
家賃収入は96万円ほど。そこから借入の返済や様々な経費を差し引いて、手取りで毎月26万円ほどです。借入の返済が終わるのは、私が65歳頃と試算されました。
書籍やネットでよく目にするのは、不動産経営は複数の物件を所有し、二棟目、三棟目の収入を一棟目の借入返済に当てて数年で完済すれば、家賃全額が入ってくるというものです。
今のところ、お世話になっている会計事務所の担当者や関係者からは、将来の補修やリフォームの為に貯蓄しておくほうが良いと言われています。

私としては、毎月の家賃収入をそのまま貯蓄に回したほうが良いのか、あるいはいくらかは投資に回して少しでも借入を減らせないか、最適で楽しく続けられる方法を見つけ出したいと思っています。

経済的にしっかりと自立して豊かに幸せに暮らし、今まで私を支え励ましてくれた両親を、多少高くても手厚いサービスが受けられる、快適な施設に入れてあげたいと考えています。

今後のお金との向き合い方について、ご教示をいただきたく思います。
ここまで読んで下さって、本当にありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

こちらこそありがとうございます。拙著が何かを考えるきっかけになったのであればうれしい限りです。

リスクを取って積極的に資産形成を図るということであれば、2棟目・3棟目の不動産も選択肢になりそうですね。

いずれにしても「良い物件が見つかるかどうか」が最大のポイントだと考えます。

株も不動産も焦って買うと好ましくない結果を生みやすいものだと思います。

不動産は多様な要素が織り成しますね。「自分が住みたいと思える不動産かどうか、事故物件、ハザードマップ、駅乗降者数、建ぺい率、容積率、耐震、過去売買履歴、接道、付近の空室率、修繕積立金の状況、ひび割れ・粉ふきの有無、メンテナンスや管理業者の質などと価格がどうか」などなど。

あくまでこれらを総合的に判断して良いと思える物件があれば、2棟目を検討という流れだと推察します。

そういったある程度確信を持てる(あるいは不安要素を潰せる理由がある)物件でない限りは、家賃収入を貯蓄や投資に回す形がひとつなのでしょうね。

貯蓄に回しておけば、いざ良い物件が見つかったときに「(値引き交渉の観点から)現金一括あるいは現金を多めにあてること」も可能です。

株式投資に回す場合は、配当金を多く得たいのであれば高配当株ETF【VYM】を一案として推します。多く配当を得ることに対して必要性や興味がなければ、投資信託「楽天VTI」でよいと思います。

商品の詳細、買い付ける手法については以下の記事に譲ります。

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こういう時に私がお勧めするのはどちらも半々やっておくというかたちです。つまり家賃収入の半分は株式投資に、半分は貯蓄に回すと(もちろん、資産形成の切迫度やリスク許容度に応じて、心地よい比率に調整されるとよいと思います)

偏らずに分散しておくと、精神的にバランスを保ちやすいです。投資は、のめり込んで客観性を失うのではなく、いかに冷静で客観的で落ち着いた状態で継続できるかが肝になってくると思います。

半分を貯蓄にして良い物件に出会えたら貯蓄を利用する、その一方でもう半分は株式でリターンを狙うという、両にらみの形です。

ご自身でも記されているように楽しく続けられる方法を模索されると言う観点が大切だと思います。

経済的に自由を得られれば両親への恩返しする手段も増えやすいですね。経済的な余裕は選択肢を生みます。親への恩返しは、子として必達したいことです。

「お金は人生の選択肢を増やす(今回であれば、ご両親へ手厚い老後を用意する)手段」であり、「そのために資産形成があるという位置づけ」ということを体現されているのではないでしょうか。

不明点あれば遠慮なくご連絡ください。

Best wishes to everyone.

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公開日:2021年7月22日