20代から40歳のセミリタイアをめざす際の、ボーナス投入タイミング
セミリタイアをめざす際には、株式投資による資産形成は有力な手段になり得ます。
給与からは、ボーナスという形でがまとまった金額で入ってきますね。金額としてインパクトが大きいですから、それをどう活かすのかは1つの要素となります。
ボーナスの投入タイミングについて、20代の方から以下ご質問をいただいています。
ご質問
題名: 【ご質問】ボーナスの投入タイミング
メッセージ本文:
初めまして、いつもブログ投稿ありがとうございます。
穂高さんのブログに出会い、本に出会い、少し未来が明るくなった気がします。また人生観、価値観においても気付かされることが多々ありました。
突然ですが、穂高さんの考え方を教えて頂きたく、ご連絡しました。
【ご質問】
ボーナス資金で株式を購入するタイミングについて、
- ボーナスを6回に分けて、定期買付け
- 入ったタイミングで一括投資
- 下落タイミングにて一括投資
※現在私は①と②の中間のような方法で投資しています。
※毎月の給与からは、②で投資しています。
【背景】
- ボーナスは額が大きい(年間120万円ほど)ため、一括投資に抵抗があり、方針が定まっていません。
- 効率的市場仮説から、なるべく早く買うべきと考える
- 高配当株投資はアクティブ運用のため、下落タイミングで一括投資すべきと考える。
などと調べたため、ボーナスの投入タイミングを悩んでいます。
【目標】
- 40歳くらいでセミリタイアの選択肢を手に入れたい(月10-15万の配当金)
【リスク許容度】
- 20代後半、男(独身)
- 株式投資歴1年
- 総資産700万
- 現金10%、高配当株90%(日本株:個別、米国株:ETF)
- 生活費半年分の預金は別途有
- 支出最適化はしてあるつもり
- 結婚、子供の願望は有
お忙しいところ恐れ入りますが、穂高さんなら、どのように考え、ボーナスを投入するのか、ご教授願えますと幸いです。
光栄です。ありがとうございます。
このケースでは、「下落時の購入をねらう」ことは有力
私はボーナスが入ったタイミングで一括投資していましたが、市場に割高感を感じ、買い増し候補がなくなってきたと感じる時もありました。
そのときは購入を控えたりと微調整はありながらも、基本的に即時一括購入でした。
これはおすすめできるかと言うと、以下の通りです。
- 一括投資後に暴落が起きることも、すべて承知の上で心理的に準備し、
- さらに市場の過去傾向なども定量的に頭に入っている
など、「自分がどういう投資行動をしているのか」を、冷静かつ客観的に納得ずくでやっている必要があります。でないと、ろうばい売りにつながるからです。
納得して、リスク・メリット・デメリットも承知の上ならば
「自分のなかで納得ずくでやれているか」ということですね。
自分で理解できていなければ、経験としても蓄積されづらいですね。結果的に間違っていたとしても、自分なりの考えと判断を経た上であれば、次につながります。
それを繰り返せば、深遠性ある投資哲学に昇華されるかもしれません。すると、普遍的に応用が可能です。自身に幹が一本通っているからです。
下落時に購入できればベストです。適時そのように上手くいくとはかぎりませんが、勉強されているようですし、メリット・デメリットを承知の上であれば有力な案と思います。
なぜなら、
- 20代
- 支出の最適化済み
- 40歳ぐらいでセミリタイアめざす
- 毎月の給与は入金されたタイミングで一括投資
という要素もあるからです。この場合、リスク選好的かつ裁量性のある投資手法(=下落時の購入をねらう)も有力な選択肢になってきますね。
蛇足ながら結婚は、理解してくれる方がみつかると望ましいですよね。お金にあまり興味がないぐらいの人の方がバランスがとれることも。
また、投資に関する考えなどを最初に明確に伝えておくと、価値観の相違も解消しやすそうですね。
ご参考になれば幸いです。
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市場にいると、市場からもボーナスをもらえることがあります。