PFFを全株売却した理由

PFFを全株売却した理由【FIRE後、配当の位置づけが変化】

先日ポートフォリオを公開した際に、PFFの売却についてご質問をいただきました。

以下回答いたします。

ご質問

初めてコメントさせていただきます。

以前からブログを楽しく読ませて頂いています。

当方の記憶では以前のポートフォリオでそれなりの割合をPFFが占めていたと記憶していますが、売却なさったのでしょうか。

ここ最近の株高傾向を踏まえ、債券的な性質を持つPFFへ資金投入を行おうかと考えていた矢先でしたので、気になってしまいました。

よろしければ売却に至ったプロセスなど教えていただければ幸甚です。

こんにちは。平素よりご覧いただきありがとうございます。

PFFは一時期たしかに800万円ほど入れていたと思います。2018年頃でしょうか。現在は保有していません。

コロナショック後にPFFが戻った局面で下落している高配当株に移し替え、その株も反騰局面で利確した形です。

① キャッシュフローの位置づけが変化したという観点

PFFというETF自体になんらかの疑義が生じたからというよりも、私の場合は、あくまで個人的な事情です。

売却の理由としてはずばり、単にFIRE後は「キャッシュフローを配当に求めなくなった」というのが大きいです。

仮にFIRE後のキャッシュフローを配当に求めた場合、継続保有の可能性はあったと思います。FIRE前は、たしかに配当はきわめて重要な存在でした。

配当の役割(FIRE前)
  1. 経済的自由達成度を測れる(例:生活費20万円、配当10万円 ⇒ 達成度50%)
  2. 毎月株を買って配当を積み上げることで、経済的自由に近づいている実感を持てる
  3. 日々変動するわけではなく、着実に積み上げていける
  4. 給与がなくなった後、キャッシュフローの担保となる
  5. 退職に踏み切る際の精神的保険

私の場合、配当の積み上げ方式がFIRE達成までの原動力の大きな要因になったことは間違いないと思います。

ただ、実際にFIRE後の生活をはじめてみると、収入が想定より上振れました。

1億円到達よりセミリタイア優先。お金は求めだすとキリがない。
セミリタイアを決意した背景の1つに、やはり以下の考え方があります。 1億円到達よりセミリタイア優先。お金に対する欲求はキリがない。...

奇しくも上の記事の③の通りになったことになります。

この上振れ自体はまったく想定していませんでした。書籍出版など外部環境というかめぐり合わせによる変化です。

これらにより、配当の必要性が低下しました。

実際にセミリタイアに踏み切る前は「配当が多いほど安心」でした。当時を振り返ると、そう思うのもなんら不思議ではなく、現実的・合理的な判断だったと思います。ある種の集団主義に息苦しさを感じていたという要素も間接的にあるでしょう。

その当時と比較してもっと観念的なことを言ってしまうと、いまは「吹っ切れた」という部分もあるでしょう。たとえ資産も配当もゼロになったとしても、自分の人的資本を活かす適切な場所を見つけておけばなんとでもなる、という積極的な吹っ切れです。

「PFFを売却した理由」と「観念的なお話」がリンクするとはご想像されづらいかもしれないのですが、私の場合、密接にかかわっているようです 笑

② PFFという商品をひとことで言うと

PFFという商品自体の特徴・傾向にも触れておきます。

PFFをひとことで言えば、「市場が上昇する時に上昇幅は限定的で、下落する時はしっかり下落するケースも。配当は概して5%を得られる」という商品です(厳密には信用不安がなければ底堅い局面がコロナショックでみられました。そのため、あくまで「下落するケースも」という表現にとどめています)

あくまで中立的に見た場合、「キャピタルゲインは追求せずに、インカムゲインを取りに行く商品」と言えます。

下落時にろうばい売りしない限り、安定的に年率5%ほどはリターンを得られてきた商品です。PFF自体が悪い商品というわけではありません。

ただし、①で述べたように配当をそこまで求めない投資家からすれば、投資先としてPFFを選ぶ必然性もまた見いだしづらいということになります。

配当の状況は、集計等が煩雑になりすぎない形でまた更新しようと思っています。

ご参考になりましたら幸いでございます。

Best wishes.

関連記事

ご質問文にある通り「PFFは債券的な性格」があります。それは値動きという意味ではなく、優先株式という資産クラス自体が、ということになります。詳細は以下記事に譲ります。

【高配当ETF】PFFへ投資して、実際に感じる5つの特徴・注意点
【PFF】iシェアーズ米国優先株式ETFは、2016年から4年にわたり投資していた高配当ETFです。多い時には700万円ほど投じ、月3万円の...

配当の位置づけが変化した背景などについては、以下でも述べています。

資産1億円のポートフォリオ(米国株・日本株)
資産1億円達成時のポートフォリオ(米国株・日本株) 本記事では、金融資産が節目に達した時点におけるポートフォリオを記しておきます。...

「株高も踏まえて債券的なものに資金を振りたい」ということであれば、以下もご参考にしていただければ幸いです。

レイ・ダリオの全天候型ポートフォリオはリセッションを控えた局面で、有用である
2019年8月当時の記事です。レイ・ダリオのポートフォリオについて改めて確認しておきましょう。 リセッションや調整局面はいつ来...

Twitter
スポンサーリンク

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

外国株式ブログランキング

公開日:

コメント

  1. みずがき より:

    お返事が遅れて大変申し訳ありません。
    大変丁寧な回答ありがとうございます。

    最近の投稿の内容と合わせて、ようやく自分なりに内容を消化できたように思います。
    そしてセミリタイアへの道半ばな自分はまだまだ「配当が多いほど安心」な状態のようです。かつての三菱サラリーマン氏がそうであったように、今はブレることなく徹底的にインカムを取りに行きたいと思います。

    本来セミリタイア達成済か途中かに関わらず、人的資本と胆力、メンタリティがあれば投資の成果が配当というわかりやすい保険の形をしている必要はないのでしょうが、なかなかそこまでふっきることは難しいですね。

    ご回答本当にありがとうございました。いつかセミリタイアの報告をすべく邁進致します。