人間は今の状態が続くと錯覚しがち【株式市場】
相場が好調・不調な時というのは、以下のような錯覚に陥りがちです。
- いま好調な市場・セクター・銘柄がこれからも好調であり続ける
- いま不調な市場・セクター・銘柄がこれからも不調であり続ける
隆盛を極め続ける? 凋落し続ける?
同様に、絶好調の対象が絶好調であり続けると考えるのは、すこし立ち止まってもよいと思います。
投資経験がたとえ長くともその側面を忘れがちにさせるのが株式市場であり株式投資でもあります。目を曇らせる要素が常に転がっています。
人間は直近の傾向を過大認識しやすいので、勝ち続ける・負け続けると思いやすい。あるいは、地合いが良い環境で、その成果は自分がもたらしたものである、と思いやすい。
しかしそれは錯覚であるケースもあるため、一度立ち止まってもよいと思います。リスクを取りすぎてしまうことを防げるからです。
一例
たとえば、コロナショックで低調だったセクターのエネルギー。
しかしその後のエネルギーセクターは絶好調でした。絶不調かと思いきや絶好調。
当時、悲観が大勢を占める中で買った人は大きな果実を手にしていることになります。
物事の多くは、表があれば裏があり。裏を見いだせる人の方が株式は俯瞰的に見れると思います。悲観の中にこそチャンスを見いだせたり。
盛者は必衰となるのか
「盛者必衰」という言葉がある通り、よい時もあればわるい時もあるのが、株式でありセクターと思います。
これは相場が好調な時、あるいは不調な時こそ繰り返し自身に気付かせたいところです。あるいはそんなことも考えず市場の存在を忘れてしまうことです。
人間は、自分にとって都合のよい情報や前提条件を無意識に自分で置いていることに気づいていないことが多々あります。
言い換えれば自分が歴史を客観視できていない時があります。なぜなら、感情・ポジショントーク・虚栄心などが、誰しも少なからずあるからでしょう。
もちろん、過去の傾向はあくまで過去の傾向でしかないので、永続的に勝ち続ける可能性もあります。私も米国株には今後も一定の資金を割いて投資し続けるでしょう。ただし割合としては以前より下がると思います。
「今の状態が続く」と思いがちなのが人間ですから、相場がよい時はくれぐれも
- 冷静に、
- 過去の暴落事例を知り、
- リスクを取りすぎず、
- 自分を客観視し、
- 保守的に行く
ぐらいでちょうどよいと私は思います。有頂天になることは慎みたいですね。
もちろん、長期目線でETF・投資信託で市場全体に対して分散して積み立てたい方は、上述したようなことは特段お気になさらず、淡々と自身のシナリオ・前提条件に則って市場全体に分散して積み立てることがひとつの戦略と思います。
ただし短中期的には、2022年は株式が今までほど好調ではないと引き続き想定しています。
過去の傾向がよいからといって、強気一辺倒にはならぬよう注意しておきたいですね。最近こういった面を強調しているかもしれませんが、本記事でも記しておきます。
Best wishes to everyone.
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この時とは、景色が変わってきているのではないでしょうか。
過去の傾向としては、こういう側面もあります。
資本市場の成長を前提とする場合、元手を大きくして資金を投じ続けることは1つの方法であってきました。