【JT】日本たばこ産業の減配に見いだせる2つのポイント
2021年2月9日、日本たばこ産業(JT)が減配を発表しています。
- JT【2914】が2月9日に決算を発表。20年12月期の連結最終利益は前の期比10.9%減の3102億円になり、21年12月期も前期比22.6%減の2400億円に減る見通しとなった。
- 今期の年間配当は前期比24円減の130円に減配する方針とした。
- 10-12月期(4Q)の連結最終利益は前年同期比63.2%増の523億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の11.4%→15.8%に大幅上昇した。
(Kabutanより一部抜粋)
補足:JTの詳細は、以下をご参考に供します。
さて、どんな事象でも、必ず見いだせることがあると思います。
本記事では、JT減配に見いだせる2つのポイントについて述べます。
JT減配から見いだせる、2つのポイント
従前からの繰り返しになりますが、やはり以下です。
- 「個別銘柄の盛衰は読み切れない」という “積極的あきらめ” を持つ
- ゆえに、銘柄・セクターの分散を徹底する
弊ブログを以前よりお読みの方は、こう感じるかもしれませんが、最近お読みになった方もおられると思います。
上記2つのポイントにつき、説明します。
① 「個別銘柄の盛衰は読み切れない」という “あきらめ” を持つ
投資対象(株式)を考える際、以下3つのカテゴリー(上から、領域として大きい順)に分類できます。
- 国
例)日本 - セクター
例)生活必需品セクター(たばこ産業) - 個別企業
例)JT
上から下に行くほど、今後を見通すのは困難になっていきやすいと思います。
例を挙げます
- 「米国と日本が、10年後どちらが成長しているか」
- 「GMとトヨタが、10年後どちらが成長しているか」
①の方が②より、イメージが湧きやすいのではないでしょうか。
- 将来というのは、見通しづらいですよね。
- 個別企業の将来というのは、もっと見通しづらいと思います。
よほどの天才か、事情通でもない限り、「見通しに正確性を持たせること」に賭けるのは、賢明とは言えないと私は思います。なぜなら、個別企業の将来は見通すことが困難だからです。
- 将来を見通すことに労力を使う
- 将来を見通すことはあきらめて、リスク管理に労力を使う
②の方が賢明だと思います。不確実性の高いことに労力を投じても、その労力に見合った成果が得にくいからです。
② ゆえに、「銘柄・セクターの分散」という対策を徹底しておく
個別企業の将来を見通すことが困難でも、できることがあります。
それは、
- 資金管理
現金比率を心地よい程度に保っておく
- リスク分散
1銘柄への投資比率を5%以下にする
ですね。
なお、投資比率の数値は一例です。個々人のリスク許容度・攻め具合・資産形成ステージによって変わります。今の私なら、5%以下が1つの目安でしょうか。
いずれにしても、上述2事項を徹底していれば、単一銘柄に不測の事態・リスクが生じたとしても、その影響は軽微です。大勢に影響しない形にしておくことが肝要と思います。
特に、今は相場環境が非常によい時期ですね。これも繰り返しになりますが、相場環境がよい時こそ、次なる調整局面に備えてリスクを取りすぎないことも一案と思います。
ちなみに
私ならこういう局面はむしろチャンスになり得ると思うので、先日のJALのように、値動き次第では短中期のリバ狙いも選択肢になります。無論、雪との格闘(除雪)が激しくなれば、そんな暇なさそうですが。
なお、このような逆張りはもちろんリスクも伴いますし、勘所も必要です。資金管理等慣れていなければ、手出し無用であることも申し添えます。
対策を簡便に図りやすいのは、ETF・投資信託
- 資金管理
現金比率を心地よい程度に保っておく
- 銘柄分散
1銘柄への投資比率を5%以下にする
上記2事項のうち、銘柄分散に加え、セクター分散も簡便に図りやすいのが、ETFであり、投資信託ですね。
個別株というのは、投資が趣味化している人が選好しやすい投資対象ですから、一般的に幅広く親和性が認められるのは、ETF・投資信託になります。
ご参考になれば幸いです。
Best wishes to everyone!
分散については、こちらもご参考に供します。
米国高配当株ETFにおいて、現時点ではVYMが最も安定感が際立ちます。
VTI・VOOなどのインデックス投資によって、一定のバランスは取りやすくなります。