SNSの利用時間を減らして感じる3つのメリット
2020年前半からでしょうか。SNSを見る時間がめっきり減りました。減ったというか減らしたといった方が正確かもしれません。
もし仮に、セミリタイア・FIRE後にSNSにかまけていたら、
- なんのためにFIREしたん?
と、もうひとりの自分が間違いなく語りかけてくると思います。
もちろん、それもひとつのスタイルだと思います。ただ、今の自分には違和感が生じるだけです。否定する意図はありません。
3つのメリット
- 自分への影響
- ブログへの影響
- 運用成績への影響
こんなにも多大なメリットを感じられるとは思ってもみませんでした。やはり直感には従った方がよい。
もちろん、複数の要因が結果を織り成すことが多いので、ほかにも要因がある可能性はあります。ただ、「今の自分にとっての適切な距離をSNSと取ったこと」が間違いなく上述メリットの主因の1つと思います。
① 自分への好影響
ブログとツイッターを連携すると、ダイレクトに有難いお言葉をいただきます。感謝しかありません。今後もなにかしらお役に立てる形で綴ってまいりたいと思います。
さて、人は程度の差はあれ環境に確実に影響を受けます。しかも自身が気づかないうちにその影響は深部に届き、残滓が残ります。人である以上、心理的に影響を受けます。
たとえば
人間心理の弱点を辛辣に捉えた寓話である「裸の王様」は一例になりますね。周囲に直言する人がいないために、本当の自分が客観視できていない者の比喩として用いられます。
逆にそういった影響要素がなければ、本来の自分が、自分に素直に思考・行動ができます。
2019年頃から薄々感じてはいたのですが、その直感はやはり正しかった。
この「自分に素直に」という影響は、以下の②・③の両方にさらに直接的に影響します。
② ブログ運営への好影響
FIRE・セミリタイア後は様々な活動に精を出しています。
可処分時間は、バーチャルなものよりも、もっとほかの五感を通して得られる体験や経験に目を向けたほうが中長期的によいと確信しています。
補足
あくまで私の場合は、です。たとえば「資産運用のインプット期に適切に発信者を取捨選択できる主体性がある等の条件下で、これから自分のスタイルを確立しようという方」などは、この限りではないと思います。
これらのバーチャルでない経験が、副次的効果として、筆に活力を与え、鮮やかさを引き戻す淵となっているのかもしれません。
今のブログ運営スタイルが、少なくとも今の私にはしっくり来ています。
すると、筆が進みます。題材・着想が尽きません。それだけの行動をしているからかもしれません。相乗効果が生まれ、やっていても楽しいですし、ご質問にもより全力でお答えできます。
FIRE後の、心地よいスタイルを見つけられた気がします。
承認欲求の最終波
以前からなんとなくそんな気はしていたのです。もしかすると、承認欲求が以前は少し邪魔していたのかもしれません。
今は満たされたどころか大波小波に溢れかえっています。大海の魚のように解き放たれています。
フォロワー数・いいねの数は、どうでもよいどころかむしろそういった数字は自分に素直な思考の妨げになりかねないとさえ思います。
もし思うところがある方は、よくよく考えてみてもよいかもしれません。その数字と引き換えに、今が一番若いという貴重な時間を確実に失っているかもしれません。
いいね(承認サイン)とドーパミン
「いいね」などの「ある種の承認サイン」を受けるとドーパミンが分泌されます。そうですね、中毒性が生じやすいのです。ドーパミンというものは、人間に「もっと追い求めよう」と駆り立てる側面もあります。
承認サインには、人間は弱い傾向がみられます。一部業界の方などは、「その良さが忘れられずに、結局再びその世界に身を投じる」という面も見いだせます。SNSも根底で共通する部分があるかもしれません。
ビジネスモデルに着目せよ
SNSというのは、広告費がビジネスモデルの主幹です。そのため、「ユーザーの時間と注目をいかにして集めるか」に心血と技術の粋が注がれています。当然、人間の心理や興奮器官のメカニズムに沿って設計されていることは自明です。
SNSを活用するにせよ、この点は頭に入れた上で活用なさるとよいと思います。
なにかのサービスや商品を利用する際は、ビジネスモデルにまず着目しましょう。つまり、どういった構造で利益が出ているのか、ということです。
そこを解き明かせば、だいたいのカラクリと注意点は見つかります。一部の生命保険なんかはまさにそうです。
③ 資産運用への好影響
資産運用にも間違いなくよい影響が波及していると感じます。
①と関連しますが、運用はなんのしがらみもなくやるのが一番ですね。つくづく思います。
たとえば売買行動やポートフォリオは、可変的・不規則的に一部明かすならまだしも、画一的に多くを公開・更新すると、追加的なバイアスを自らかけることになります。
それは適切な投資行動に影響を及ぼす可能性があります。本来、個人投資家の運用は機関投資家と異なり、朝令暮改となってもなんら問題ない性質のものです。ところが、公開範囲を広げる(たとえばSNS)と、自分で自分を縛る可能性があります。これは自らバイアスをかけることになります。
バイアスやしがらみがなければ、適切な判断はしやすくなります。ここのところ一貫して指数を上回る運用成績です。
もちろん、ほかの要素として「FIRE後の心の余裕」や「ほかキャッシュフローの安定による運用手法の変化」も大きく影響していると思います。資産運用においてメンタルはやはり大事です。
まとめ
人の行く道の裏にこそ、花があります。
- 伸びているサービス
- 話題になっているトレンド
これらは多少の警戒と見定めをして、損はありません。
現代は、人々の時間と注目度という限られたパイの争奪戦という様相を呈しています。
サービスというのは、流されて享受するのではなく、自分で取捨選択して「享受しにいく」ものですね。
SNSは便利なツールです。使い方や人生のステージ次第で有用です。反面、知らず知らずのうちに日常生活を侵食するように綿密に設計された商品・サービスでもあります。
「無料であるということは、貴方自身が商品になっている」ということです。貴方の行動情報をGoogleやTwitterに提供する代わりに、GoogleやTwitterはその情報をもとに広告元から収益を得て、貴方は無料でサービスを利用しています。
もちろん、自分の目的・ステージ・状態によって、適切な距離の程度も変わってきますね。半年後にはまた変わっているかもしれません。
一応こんな観点もあります、ということで述べてみました。
Best wishes to everyone.
心の余裕というのも、すべてに影響しますね。そのためには自分で環境作りをすることが欠かせないと思います。
心地よさを見つけるには、ある局面を経て自分を客観視することですね。
心地よさを見つけるには、自分にとっての両端を知り、心地よい程度を見つけることです。
コメント
ありがとうございます。
ここの所、SNSに時間を取られ、目も疲れ、情報を追いかけることに、せきたてられ、自分で考えることを、失っておりました。
そう言うことだったのかと、思い当たります。ありがとうございます。