北海道が直面する、深刻な熊ハンター不足【裏山にヒグマがいる】
滞在先でテレビ番組を見ていました。
登山が趣味であることもあり、熊への興味が尽きないわたくし、もう釘付けです。
以下「その番組の主旨・行政のスタンス・FIREとの関わり」について記します。
熊ハンターの高齢化、熊への関心の二極化
番組のあらすじは、以下の通りです。
積丹半島・古平町で、70代の方が裏山にタケノコに採りに行ったきり、帰らぬ人になりました。
長靴にはツメ痕があり、靴下は貫通。ヒグマに連れ去られたと推定されています。
その息子さんは、「父の不注意もあったのかもしれないが、そもそも、もっと大きな背景があるのでは」と感じ、ブログで所感を発信していらっしゃいます。
要は、「行政(北海道)の熊に対するスタンスにも一因あるのではないか」と。
北海道で本業をやりつつ、熊ハンターも務める越善さんは、熊ハンターの高齢化に危機感を持ち、若手を育成。銃を取りハンターになった人の中には、実際に熊被害を目にし、危機感を抱いて熊ハンターを志望した方も多いのだとか。
- 事に直面した人は、驚き
- 事に直面していない人は、無関心
「身近な自然環境が遠いものになっている」と同氏は警鐘を鳴らします。
北海道ヒグマ管理計画は適切か
北海道には、ヒグマ管理計画なるものが存在します。歴史的に食害も発生してきましたから、積極的に関与せざるを得ないでしょう。
- かつて道は60年代、ハンターによる狩猟を奨励。
- しかし、動物保護の声が高まり、縮小。
- 平成2年、ヒグマの減少に効果があった「春グマ駆除」を廃止、保護へ。
- 現在は規制によって熊の駆除すら簡単にできず、頭数の把握もなされず。
規制で熊の駆除すら簡単にできないのは、由々しき問題だと思いますけどね…。
防除隊が檻にとらえる、ヒグマの獰猛さが顕在化
冒頭に記したように、熊に連れ去られた方の手がかりを探すべく、草の繁茂が収まってくる11月末に、岩内・共和・余市の各市町村からヒグマ防除隊15名が編成され、痕跡を探しに。
夏の間に、檻の中に豚肉を置いておびき寄せる作戦もあり、2か月後、2匹の熊を捕獲します。
映像を見ている限り、めちゃくちゃ獰猛です。「熊は、お腹が減ってないと襲ってこない」と聞いたことがありますが、ほんまかいなと思うレベルの凶暴さ。
ヒグマ対策の現状を象徴する、隊長の発言
隊長の以下ご発言が印象的です。
- 熊にやられた場所で駆除しにいくのは自殺行為、でも警察も自衛隊も一般の人も行けないから、自分たちが行く。町への協力・遺族の思いもある。
至る所で爪の痕があり、ヒグマの痕跡が見つかり、罠にかかった2頭のヒグマ以外にも存在するのは間違いない状況。
熊ハンターとFIRE
色々と事情があるのかもしれませんが、実際に継続的に人が亡くなられていて、保護というのは、どうでしょうか。
熊ハンターは、生半可な気持ちでやれる生業ではないと思います。ただ、FIREを達成した人にこそ、携わる意義がある生業といえる気がしました。
熊ハンターで生計を立てるのは難しいかもしれませんが、経済的自由を達成していれば、生計が立たずとも携わることができるからです。
結局は、だれかがやらなきゃいけないのです。こういう時、もうひとつ身体があれば、、と思ったり、します。
Best wishes to everyone.
ヒグマではありませんが、高尾山にも熊はいます。忘れてしまいそうになりますが、十分ご注意ください。
FIRE後は、お金のための労働から解放されることが大きいです。