【風景が素晴らしい】ウポポイに行ってきました【日本人が知らないアイヌの歴史】
北海道・白老町にある『ウポポイ』という名の民族共生象徴空間(要はテーマパーク?)に行ってきました。
私が感じたポイントは以下のとおりです。
- おそらく日本人があまり知らないアイヌ文化・歴史を知れる
- 北海道・白老の自然が醸し出す素晴らしい風景
- アイヌ工芸などの体験もできる
- モノがあふれる現代との比較
③はコロナ禍だったので、中止されていました。時期によって可否が変わります。
魅力① アイヌ文化・歴史の一端を知れる
まずは、ウポポイはこんな感じやで~ということで、入り口や案内図・民家を以下ご紹介。
ウポポイの入り口
ウポポイの案内図・施設配置
ウポポイの施設配置として、主に以下構成。
- 3つの大きな建物(博物館・シアター・舞台)
- 3つのチセ(アイヌ語で「家」)
- 2つの野外舞台(植生の紹介ツアー・アイヌ舞踊)
各々の建物で、アイヌ民族の舞踊や、劇、展示、体験(編み物など)が実施されます。
チセ(家)の外観
チセ(家)の内観
ここで、解説員の方が、アイヌ民族が住居としていたチセ(家)の紹介がなされます。
- 土間の上に断熱材で葦や葦を付けている
- 外気を遮断して囲炉裏の熱が家全体に伝わるよう工夫されている
- その上に魚や肉を干す炉だながあり、鍋をかける炉鍵が下がっている
- 土間は、日常的な祈りや儀式を執り行う場所でもあり、アイヌの身近な神(カムイ)の居場所である
- 囲炉裏の火には火の神(アペ)がいるとされる
- アイヌは火の神を通じて様々な祈りを捧げていた
- 家の細部に神々が宿るとされ、イナウと呼ばれる削り掛けがある
といった具合。生活の知恵であったり、工夫が感じられますよね。
知恵や工夫がなくとも、便利な製品があふれている現代とは対照的です。
アイヌ民族の伝統的な衣装・つくり方
実際にアイヌ民族の方が、
- どのように刺しゅうを施し、
- 裁縫して、
- 伝統的な民族衣装を作っていくのか
を実技と映像で知ることができます。
伝統文化の継承は大切なことだと思いますね。祖先を敬うことでもあると思います。祖先がいなければ、自分はいないですね。
魅力② アイヌ民族料理も食べられる
アイヌ民族の伝統料理も、ウポポイで食べることができます。
私は「オハウ」と呼ばれる、野菜スープをいただきました。
大根や人参、ネギがゴロゴロ入っていて、アイヌ民族の主食でもあった鮭と煮込んだものですね。薄味で優しい味わい、おいち。
魅力③ アイヌ民族の自然資源の活用方法についても学べる
上の写真は、いずれもガイドの方に説明頂いた時に撮影したものです。
アイヌ民族は、樹皮や内皮で利用して
- 酒皮の靴の糸
- 子供のおしゃぶり
- 舟
- 縫い物
- もり
- 弓の弦
など、さまざまな日常生活の用具に利用していたのだそうです。
モノがあふれていなければ、必然的に「あるもので工夫する」ことになりますね。支出の最適化も、工夫する余地を探ることになるのが大きいんですよね。単に支出を絞るだけでなく。
ウポポイの魅力
これらに加え、私の推しポイントはズバリ…
ウポポイの至る所で感じられる自然
です!
無類の自然好き?である私としては、ウポポイの空間で醸成される以下は魅力的でした。
- 綺麗な湖畔の風景
- チセ(アイヌ語で「家」)と調和した風景
- 土着の植生と相まった風景
そして、アイヌ文化を知れることも魅力ですね。
シアター映像で、松前藩など和人とアイヌ民族の戦争の歴史、文化の系譜、伝統などを知ることができます。
この辺りは伏せられてきたものが多く、私たち日本人が知らないことも多いと思います。特に争いの歴史。歴史は多数派によって語られがちですね。
- おそらくほとんどの日本人が知らないアイヌ文化・歴史を知れる
- 北海道・白老の自然が醸し出す素晴らしい風景
- アイヌ工芸などの体験もできる
機会があれば、行ってみる価値はあると思います。ご参考になれば幸いです。
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