投資対象を考える時に意識しておきたいこと【インデックス・高配当・ハイテク・連続増配】
- インデックスだから〇〇
- 高配当だから〇〇
- ハイテクだから〇〇
- 連続増配だから〇〇
こういった所感をお持ちの方は、もしかすると一定数おられるかもしれません。
どうでしょうか。
もちろん、投資対象は投資のリターンを決める要素の1つです。
ですから、上記のような表現・所感は、ある意味で的を得ていますが、ある意味でそうではないですね。
ARCCという超高配当銘柄
今般、象徴的な以下コメントを読者の方よりいただきました。
私はARCC、保有しています。コロナで暴落した際、調べてみましたが、ここの記事が一番詳細で、参考になりました。
購入は、2020年3月24日。暴落後底打ち直後くらいで、平均8.7ドルくらいで購入できました。
1千万円購入し、値上がりしましたが、9月に値上がり分を売ってまた1千万円にしました。
ARCCを資産の一定割合に抑えるためです。今の時価に対する益利回りは11~12%、初期投資に対する利回りは16%くらいです。
これで永久保有ポートフォリオ(よほどのことがないと売買しないと自分で決めている銘柄)に組み込んでおこうと思います。
売買が一段落しましたので、改めまして一言ご報告とお礼まで。どうもありがとうございました。また有益な記事を期待しております。
素晴らしい買値ですね。
まさしくそうですね。上記コメントいただいた方のように、ボラティリティの高いARCCでもリターンを得ている人は得ていますし、逆も然り。これは、ARCCのような高配当株に限らずどの投資対象であっても同じです。
ARCCは超高配当です。配当利回りは概して10%を超えます。
もちろん、その分リスクもあります。弱気相場で売られやすいですし、クレジットリスク(信用不安)が生じれば脆弱で真っ先に売られやすいですし、ボラティリティも高いです。
しかし、仕込む時期次第で「高いインカム」と「大きなキャピタル」の両取りが可能です。
SPYDという高配当株ETF
たとえばこれは、SPYDにも同じことが言えます。
SPYDもボラティリティの高い期間が存在しますが、高配当とキャピタルの両取りは買値次第で可能です。
これは、GEでも同様です。どんな銘柄であっても同じですね。
つまり、投資対象だけでなにかを結論付けることはできないということです。
つまり、
- Amazonだから〇〇
- GEだから〇〇
- SPYDだから〇〇
- ハイテクだから〇〇
- インデックスだから〇〇
- 高配当株だから〇〇
- 連続増配株だから〇〇
これらは全て、一見すると確からしいようで、そうではありません。(ただし、確率論として特定の投資対象において、リターンを誰にでも得やすい過去傾向が見られるのは確か)
なぜなら、あくまで「永続的、または連続的なリターン」ではなく「断続的、または一定期間における特定のリターン」を語ることしかできず、その抽出期間と主観的印象は多分に部分的であり決して包括的ではないからです。
そこに連続性がなければ、結局は「抽出期間による」という例外がどうしても出てきてしまうことになります。よって、「ケースバイケース」という結論が正当性を帯びてくるのです。
まとめ:買値が重要という身も蓋もない事実
つまり結論としては、結局「人・買値・売買タイミング等の諸条件による」という、身もふたもない事実に帰着します。
読者の方々におかれましては、今さら言うまでもないかもしれませんが「投資対象が〇〇だから、◇◇」といった結論の導き方は、単眼的かつ表層的な見方に陥りやすいので、あまりおすすめしません。
わかりやすいんですけどね、その方が。わかりやすさは、大衆に訴求する際に重要な要素です。しかし、その簡潔性は誤解を招きやすいのも事実。
結局、個々人が目を養っていくことが解決策の1つになりそうですが、その「目」というものは一朝一夕に醸成されるものではありません。
ゆえに、ある意味で「投資というものは日々のアップデートが必要」というのも、自分の投資哲学が確立していない方には一定の意義があるのかもしれません。
Best wishes to everyone!
ARCCのようなBDCについては、以下で詳述しています。
ARCCは、コロナショックで私も仕込んだ銘柄の1つです。荒れ馬ですが、キャピタルと高いインカムの両取りが可能です。ただし、荒れ馬ゆえ投資のメインには適さないと考えます。