【高校生】学生の資産運用、3つのポイント【長期投資】

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【高校生】学生の資産運用、3つのポイント【長期投資】

高校生向け、学生向けの資産運用についてご質問をいただいたので、以下記します。

私自身も学生の頃から資産運用をしており、やっててよかったと思います。

自身の経験も振り返って、学生が資産運用(主に株式投資)をする際のポイントを記しておきます。

  1. 投資期間が長くとれるので、過去傾向からの類推としては長期的にはリターンを得やすい
  2. 教養はあって困らず、勉学等の妨げとなるのは避けたい
  3. 時間対効果を考えるなら、ETFや投資信託が一案

結論としては上記の通りです。以下、詳述します。

あって困らない教養と知識

資産運用は、学生時代は副次的なものとして捉える形が一案と思います。

学生時代はいわば、蓄知期と思います。世界を広げ、観点を広げ、将来やりたいことが出来た時に出来るだけの選択肢を醸成するための期間でもあると思います。

資産運用は、結局元本が多いに越したことはありません。多いほど投資対象の選択肢は増えますし、リスクを取りすぎる必要もなくなります。

学生時代に大金を持っているケースは稀だと思います。ですから、よほど天才的な運用能力でもない限りは、あくまで「資産運用に慣れ親しむ時期」という位置づけでも一般的には十分と思います。

学生時代に株式投資という資産運用に慣れ親しみ、働きはじめて金銭を得た時、その時が本腰を入れてもよい頃かもしれません。

その時点で学生時代に培った自分なりの資産運用スタイルが確立していれば、順調に資産も形成されていく可能性は高まるでしょう。

学生時代は、まずは受験勉強なりスポーツなり(恋愛なり)目の前に打ち込むことを最優先でしょうか。これらはその時にしかできないことでもあります。

価値観が多様化する現代社会においても、学歴は以前ほどは重要ではないと思います。さはさりながら、あって困るものでもありません

また、受験勉強は「この数学の定理なんか知って、何になるねん」と思うこともあると思います。微分・積分を社会人になって以降使ったことはありません。もしかすると、何にもならないかもしれません。

しかし教養とは、そういうものではありませんね。教養も、あって困るものではありません。社会的に成功されている方は、教養も備えている方が多いですよね。雑談それ自体に知識がちりばめられているものもあります。

たとえば、仲たがいしていた人たちに対して「デタントやね」と言って双方がわかれば、距離は縮まることもあります。人間、共通項があるとうれしくなるものです。その共通項を増やす際に、教養はあって困るどころか、有用です。

教養も語彙も、話題の幅を広げます。さらに、言動・作文・読解など言語能力そのもの全般に関係してきます。あって困るものではありません。むしろあった方がよいと実感することは多々あります。

資産運用に躍起になりすぎると

また、資産運用それ自体にあまりに血眼になること、これも行き過ぎると少々考えものかもしれません。

株式投資は一部の方を除いて、投下した時間に比例して成績が伸びるとは限りません。定期自動積立でインデックス投資をすれば時間をかけずに、ある程度の平均点を取れます。

また、資産運用に躍起になると、それ自体が目的になったり数字を過度に追求してしまう傾向が見られます。その気持ちもわかります。

しかし、数字、たとえばリターンの過度な追求は、必然的に「目線が短期化してしまいがち」という現象が生じ得ます。なぜなら、10年リターンはすぐに明らかにならないからです。そのため、目線を長期にするのが難しくなる傾向があります。

セクター、グロース/バリュー、高配当/無配などジャンルによって特定の景気サイクルや特定の期間における長短や強弱は必ず生じます。その局面ごとに感情と投資行動を左右されていると、好ましくない結果を生むとは限りませんが、手数料というコストは確実に生じます。盛り上がってからでは遅いということもあるでしょう。

では、以上を踏まえた上で、投資対象を挙げます。

投資対象

リスク資産については、株式を多めに保有するのも一案と思います。なぜなら年齢的に長期投資が可能だからです。

長期投資のメリットを最大限享受する

若年期からの資産運用の最大のメリットは、投資期間を長くとれることです。長期投資のメリットは以下示す通り、プラスのリターンに収れんする傾向が強まる点にあります。

学生であれば「配当が欲しい」など、具体的な展望や望む生き方はまだ描けないかもしれません。そのため、近い将来の配当が欲しいわけではない場合は、S&P500に連動するETF【VOO】や米国株市場全体に投資するETF【VTI】か投資信託(eMaxis Slim S&P500など)を、SBI証券の定期自動積立サービスを利用して、定期的に積み立てる形が一案です。

理由は、時間対効果が高いからです。配当にこだわりたい、あるいは個別株がやりたい、という希望があれば、もちろんやってみて良いと思います。近い将来の配当を多くほしければ、【VYM】のような高配当株ETFがあります。

まとめ

高校生からの資産運用となりますと、私ならポイントは以下と思います。

  1. 投資期間が長くとれるので、過去傾向からの類推としては長期的にはリターンを得やすい
  2. 教養はあって困らず、勉学等の妨げは避けたい
  3. その際に時間対効果を考えるなら、ETFや投資信託が一案

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

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公開日:2020年10月17日