投資・資産運用とは、各人の価値観・考え・目標・スタイル等が反映される、多様性に富んだものであると思います。
複数の投資関連書籍を読むことは、投資観点を増やすに資するものと思います。
今回は、はちどうさん著書「世界一やさしい米国株の教科書1年生」のご紹介です。
はちどうさん著書「世界一やさしい米国株の教科書1年生」、米国株投資入門に最適
本書の冒頭に、【本書の目標は「はじめて米国株投資をする人が、米国株のメリットを理解し、投資方針の策定から実行までひとりでできるようになること」。教科書のように本棚や手元におかれる、息の長い本を目指しています。】とあります。
まさに、上記通りと思いました。多岐にわたるトピックが記載されています。
はちどうさんは、「古くから米国株の王道性を発信していた、米国株ブログのパイオニア的存在」と私は認識しています。
はちどうさんのブログで、米国株を知った方、米国株を知ったブロガーの方々も多数おられるのではないでしょうか。
つまり、米国株という道を切り拓いてくださった先達です。昨今の米国株ブームの底流には、当然ながら先達ありということです。
なお蛇足ながら、暴落トピックあたりのマスコットの方の表情がすごく可愛いです。
本書の内容
本書は、「教科書」という名がついている通り、
- 株式とはなにか
- 株価の形成
等の基本事項から、
- インデックス投資
- 個別株
- ETF
- 投資信託とETFの特徴
等の投資対象、さらには
- 景気指数
- テクニカル分析
- アセットアロケーション
- 金利・為替・債券
- リスクと標準偏差
- 二重課税問題
- 長期目線での投資
- 米国株投資に役立つ情報源
等まで、一瞥しておわかりの通り、内容は多岐にわたってカバーされていることが本書の大きな魅力の1つと考えます。
不動産投資のご経験もある、はちどうさんならではの観点も、散りばめられている印象を受けます。
また、イラスト・図解などもあるので、初心者の方でも理解しやすいと推察します。
とはいえ、初心者の方だけでなく、「株式会社のしくみ」という部分など、投資中級者以上の方であっても「実はあまり知らずに投資をしていた」という方、結構多いのではないかと推察します。
株式だけの紹介にとどまらず、不動産・FX・国債など、ほか金融商品の特徴まで言及されており、金融商品・金融そのものを俯瞰する際にも有用な知識が含まれています。
FIREムーブメントについても、記載されています。「アメリカのミレニアル世代のうち67%が早期退職を望んでいる」との統計も紹介されており、やはり社会システムの移行期・過渡期を想起させる要素と、個人的には思います。
まとめ
本書「世界一やさしい米国株の教科書1年生」は、「理論・具体的な値・図解・イラスト等も織り交ぜた上で、平易に形で投資初心者でも非常にわかりやすく、かつ初心者でない方の再入門にも適した、内容濃き良書」という言を以て、本書のご紹介を終えたいと思います。
投資・資産運用とは、各人の価値観・考え・目標等が反映される、多様性に富んだものであると思います。
その意味においても、複数の投資関連書籍を読むことは、投資観点を増やすに資するものと思います。
末筆ながら、書籍の発刊、誠におめでとうございます。
Best wishes to everyone!