【米国株】過去14年間、4月は下落なし【アノマリー】

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【米国株】過去14年間、4月は下落なし【アノマリー】

2020年も早いもので4月です。

さて、米国株には4月に特異なアノマリー・季節的現象とも言うべきものがあります。

それは、2006~2019年の過去14年間で1度も、4月の騰落率がマイナスになっていないことです。

ダウ平均株価、4月の変化と騰落率(2005~2019年)

下図・下表は、筆者算出の「ダウ平均株価の4月初日~末日までの値」と、「その騰落率」を表したものです。

月初 月末 騰落率
2005 10,404.30 10,192.51 – 2.0%
2006 11,109.32 11,367.14 + 2.3%
2007 12,354.35 13,120.94 + 6.2%
2008 12,262.89 12,831.94 + 4.6%
2009 7.608.92 8,185.73 + 7.6%
2010 10,856.63 11,167.32 + 2.9%
2011 12,319.73 12,810.54 + 4.0%
2012 13,212.04 13,228.31 + 0.1%
2013 14,578.54 14,818.75 + 1.6%
2014 16,457.66 16,535.37 + 0.5%
2015 17,776.12 18,035.53 + 1.5%
2016 17,685.09 17,773.64 + 0.5%
2017 20,663.22 20,940.51 + 1.3%
2018 24,103.11 24,311.19 + 0.9%
2019 26,258.42 26,554.39 + 1.1%

日本では、「4月株高、こいのぼり天井」という「新年度になると新規資金が流入し、5月の初旬ごろまでは相場が上昇しやすい」といった季節的現象が有名です。

米国株にも同様の傾向が見られ、2006年以降は一貫して4月の月間騰落率はプラスとなっており、平均して2.5%の上昇率です。

リーマンショック期の2007・2008・2009年も相当幅での上昇で終えていることから、今回のコロナショックで4月騰落率がプラスで終えられるのか、注目しています。

アノマリーについて

アノマリー(Anomaly)とは、「現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明できないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のこと」であるわけですが、人間が市場に関与し続ける以上は、このような一定の法則や規則性は存在し続けると思います。

ただし、当然ながら1つの事象に依拠しすぎるのは危険です。

  • 配当利回りがこうだから、
  • アノマリーがこうだから、
  • 財務状況がこうだから、

と単眼的にとらえるのではなく、あくまで複眼的、つまり参考情報の1つとしてとどめておく形が中立的で良いと思います。

こういった事象でもって、視点・観点を増やすということですね。

Best wishes to everyone!

コロナショックにおけるセクター別の騰落率です。これも1つの参考情報になってきます。

【セクター別】コロナショック後の騰落率(下落開始から1か月経過時点)
【セクター別】コロナショック後の騰落率(下落開始から1か月経過時点) 早いもので、コロナウイルス(COVID-19)の拡大を発端とした下落...

今の相場環境では、配当利回り4%を超えるポートフォリオは相当作りやすいですね。ADRや一部のセクターに縛られる必要もありません。

過去リセッションにおける下落率まとめは、以下をご参照ください。

過去リセッションで株価は何%下落したか【リセッションと株価の相関性】
NYダウやS&P500が史上最高値を更新し、米国株式市場は引続き絶好調な今こそ、リセッション(景気後退)について身構えておき...
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