人間、すぐ慣れちゃいます。
環境が変わると、それに適応すべく、良くも悪くもすぐ慣れてしまうので、セミリタイアしてからの変化を少しずつ気づいたときに書き溜めるようにしていました。
なぜなら、自身が渇望していた理想の生活を、その有難さを、いずれ「慣れること」によって感じなくなってしまうかもしれないからです。
幸い今のところ、毎日有難く感じています。本当に、セミリタイア以後この数か月、1日たりとも有難く感じない日は、なかったです。今の生活の経済的な基盤を築くことになった豚舎(敬称)にも、もちろん感謝です。
30代でセミリタイアして変化したこと
30歳でセミリタイア後に変化したこととして、現時点では以下8つが思い浮かびます。
セミリタイア後の変化① 寝つきが良くなった
これは本当に明確に良くなりました。
豚舎時代は、寝付くのに時間がかかっていました。
豚舎豚舎(敬称です)とか言いつつ、私は結構変に真面目なところがあって(笑)、「明日の仕事はまずこれをして、その次にあれを終わらせて、次どんな懸念点があったかな、注意すべき契約のクローズ(条項)はあれで、、」とか翌日の仕事のTO DOや課題を頭の中でやたら細かく洗い出し始めたり、あるいは仕事でその日あったことをついつい思い出したりとか、めちゃくちゃ考えてたんですよね。
自分に対して完璧主義的な気があって、よく言えばストイックですが、その反面自分で自分を余分に苦しめがちだと自分で認識しています。
お風呂入ってる時とかも、中国の顧客と揉めてる案件の契約内容思い出したりして、「あ、自分お風呂の中でまで、トン(豚)なっとるやん…笑」とか思ったり。
そんな感じで寝つくのに1時間以上要することも全然あったわけですが、セミリタイア後はそのようなことがありません。
心身ともにリラックスしているのが一因かもしれません。あるいは空気の良いところで生活しているからでしょうか。
セミリタイア後の変化② 本当の自分に戻った
「本当の自分に戻った」って書くと、なんかすごく陳腐な感じがしますが(笑)端的に言えばそういう表現になります。
豚舎時代の不安として、「自分の性格が徐々に悪くなっていくんじゃないか」ということがありました。
セミリタイアした時の記事にも書きましたけど、人間は環境から少なからず影響を受けるので、「自分ももしかすると、同じ環境にいるうちに、後輩に対して梯子を外すような人間になってしまうんじゃないか」という恐怖に似たものがありました。
今そのような心配とは、おかげさまで無縁です。もともと、人それぞれ、みんな違って良いと思っている節があり、本来の自分に戻れた気がしています。
セミリタイア後の変化③ 日曜日に、”備え”なくなった
豚舎時代は、サザエさんどころか、サンデージャポンぐらいの時間帯から既に翌週の月曜に、平日が待っていることに対し、憂慮していました。
私はこれを「備え」と呼んでいました。日曜の朝から既に翌週の月曜に身構えていたのです。
なんかこう、なんて言うんですかね、イメージとしては、豚舎様(敬称)が日曜の朝になると、
豚舎様(敬称):「ほら、そろそろ豚舎の時間だよ。明日だよ。もうあと24時間切ってるよ。そろそろだね。(ニッコリ」って言いながら、窓からちょいちょい笑顔を出してくる感じです。
今は、サンデージャポンを見かけても、とても穏やかな気持ちで見ることができます(笑)
セミリタイア後の変化④ 時間が経つのがはやい
なにか目的地に物理的に向かうとき、「行きより帰りの方が所要時間が短く感じる」こと、あると思います。
あの事象の原理は、一度脳メモリに刻まれると二度目から処理が簡便になるからだそうですが、同様に年を取ると物事を知っていくわけで、相応に時間が経つのが早く感じます。
それに加えてセミリタイア後は、時間や曜日に縛られなくなります。「何時までにこれをしなければならない」「何時までにこのタスクを終えなければならない」ということが、豚舎時代よりは減るため、なにかしらの物事に没頭でき、打ち込めると感じます。
だからこそ、時間が経つのが早いのだと現時点では結論付けています。
とはいえ、結局最近やることが非常に多くて、昼休みという時間が設けられていないこともあり朝8時から夕方までぶっ続けで没頭・作業してしまうこともありました。結構大変な作業なのですが、妥協はしたくないので全力でやり切りたいです。
子供の頃、大好きなテレビゲームに熱中していると、寝食を忘れすぐに日没となっていたことを思い出します。今の対象はテレビゲームではありませんが、同様の原理と思います。
自分の好きなことに打ち込める環境を作ることにこの7年半、腐心してきたわけですから、それが実現したことに、そして綿密に思い描いていた通りのスタイルを送れて、感慨深く思います。
セミリタイア後の変化⑤ 時間管理がしやすくなった
豚舎時代はどうしても予期せぬ残業や外せない会食などがあったり、そもそもどうしても脳の領域が部分的に業務に占有されることから、自分が本当に優先したいことが結果的に劣後してしまうことが多々ありました。
しかしセミリタイア後はそのようなことがありません。
私は元々、特定の分野に限っては徹底したいところがあったりするので、時間というリソースをある程度は主体的に分配できるのは有難いです。
セミリタイア後の変化⑥ 顔に生気が戻った
これもまた「生気が戻った」って言うとなんか陳腐な感じがしますが(笑)、やっぱり豚舎時代は顔もすごく疲れていたと自分では思います。
日によって違うんですけど、やっぱり今の方が疲れていないと思います。
この前、豚舎時代の先輩だった40代中盤のおばさまと会った時、「え、なんかすごく元気そうね!!?」と驚いてらっしゃいました。豚舎時代はたぶん、もっともっと消耗していたのだと思います。
セミリタイア後の変化⑦ 足湯に行くと必ず同じ人がいる
近所の無料足湯が、完全におばさま方の井戸端会議場と化しているわけですが、私も頻繁に訪れるうちに常連化。60歳overの方々に混じって紅一点ならぬ若一点の様相にて毎度質問攻めを拝受。人生の大先輩から有難いお話を伺いつつ、東京とは全くの異世界が展開され、非常に面白い感じになっています。笑
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) December 10, 2019
セミリタイアしてから足湯に行くことが増えました。
地元の人しか知らないようなマイナーな足湯なので、行くと必ず知っている方がいらっしゃいます。
正直リラックスするために行っているわけですが、毎回有難いことに、話しかけて頂く形となっております(笑)
たまに整体師の方がやってきて、足湯利用者に対して、非公式の座り方講座が突然始まります(笑)
あと職業とかも普通に聞かれます(笑) このあたりは、田舎ならではと思います。
セミリタイア後の変化⑧ ブログの読者さまが増えた
有難いことに、セミリタイア前より後の方がブログの読者さまが増えました。
Youtubeで色々な方にご紹介頂いたり、メディアへの露出や口コミでご紹介頂いたおかげさまだと思います。
日本でもこういう生き方があると、知って頂けたら、大変うれしく思います。
30代でセミリタイアして変化しなかったこと
逆に変化しなかったこともあります。
変化しなかったこと① 早寝早起きの生活習慣
私は元々21時~22時台には寝て、翌朝5時~7時台ぐらいに起きるのが基本的な生活習慣です。(飲み会がある日等は除く)
これはセミリタイアしてからも、変化ありませんでした。
変化しなかったこと② 目の疲れ
これはやや意外でした。
パソコンに向かう時間が豚舎(敬称)時代より減るかと思っていましたが、大幅に減るというわけではなく、ブログを書いたり、ご依頼を頂いているうちに、パソコンタイムは減るどころか増える日もあります。有難いことです。
30代でセミリタイアして変化したこと、しなかったこと
今のところ、思いつくのは以上のような感じです。1つ言えるのは、やはり毎日「有難い」と感じます。
数か月時点ではこのような形ですが、もしかするともう少し経つと、何か変化がある気がしています。
そして、その変化したこと・しなかったことを楽しみながら、模索しながら、そして感謝しながら、毎日を生きることができたらと思います。
セミリタイアして変化したこと・しなかったことは、人によって違うと思います。どのようなライフスタイルが良いと感じるかも、人によって違うと思います。働き方・働く会社・同僚、いずれ良いと感じる部分は人によって違うと思います。
なので、セミリタイアを過度に礼賛するつもりも、会社員全てを否定するつもりも、ありません。というか、そもそもできません。1社の、しかも極めて限定的な部分しか知らないですし、1人のセミリタイア像しか知らないからです。
セミリタイアと一言に言っても、その過ごし方は人によって千差万別なので、一語・一つの概念で語ること自体が難しいと感じます。
ただ、恐らく自分の揺るぎない根本のものというのは、どんな環境であろうが変わることはなく、そういったものこそが自分が本当に求めているものであるということは、確かなのだと思います。
Best wishes to everyone!