2016年頃から注目していた日本株銘柄の1つがソフトバンクグループです。しかし以降するすると株価が上がっていき、結局購入にまでは至りませんでした。
ただここに来て、ソフトバンク・ビジョンファンド(SVF)やソフトバンクグループ(SBG)本体が出資する米シェアオフィス「ウィーワーク(WeWork)」の評価額暴落・上場中止・1兆円の追加出資などを受け、SBGも大きく株価が下がりました。
【SBG】ソフトバンクグループを120万円分 新規購入
この株価下落は、孫正義氏の「眼力」に対して投資家の迷いが生じ始めてきた表れなのかもしれません。
IT展示会を手掛けるコムデックス・出版社ジフデービスを通じてアリババ・米ヤフーなどへの投資・創業者に対する千里眼など全てが成功とは言えないまでも大きな成功を確かに幾度も収めています。
しかしWeWorkやウーバーは、参入障壁の低いビジネスモデルとも言われ、ウーバーはIPO後も株価は低迷。WeWorkも創業者が職権乱用気味の行為にてCEO辞任などメディアに大々的に報道されています。
更に既にウィーには72億ドルも投資しているため、「コンコルドの誤り」の如く、既に多額の投資をしているため退くに退けないために巨額の追加出資を余儀なくされたとの見方も。
と、このようにネガティブ報道は多々あり、実際にその通りという可能性ももちろんあるわけですが、ここは孫さんの往年の力に期待。6日に控えた決算で今回も何かしらポジティブニュースをぶつけてくるかもしれません。
ソフトバンクビジョンファンド(SVF)個人的注目企業
SVFが出資する以下2社は、中国では完全にインフラレベルの企業になっており、個人的には注目です。
- 中国食配サービス大手Ele.me(ウーラマ/饿了么/餓了麼)
- 中国ライドシェア大手Didi(滴滴出行)
ウーラマ(饿了么、Alibaba系)は、美団外売(美团外卖、Tencent系)と2社で食事宅配サービスは寡占状態です。Didiは独占。北京・上海・広州・桂林・西安など各都市で利用しましたが、大変便利。(尚、シェア自転車も以前は乱立も、現在Alibaba系とTencent系美団の2社に集約されました。Mobikeは美団と提携し、街中でも黄色い美団のシェア自転車が上海では増加中。)

美团のシェア自転車に乗る工人(同じく美团のシェア自転車に乗った筆者撮影)
ちなみに、ウーラマの宅配業務の月収は上海で実際に聞いたことがあり、10,000元超(=約16万円)でした。そして私の知人の上海での不動産仲介業者が月収12,000元(=約20万円)ですから、サラリーマン並みに稼げる自由業ということで結構人気です。
ソフトバンクモバイルの営業方式
SBG関連ということで、ソフトバンクモバイルがありますが、同社の営業方式は、個人的にはあまり好ましいとは言えません。
先日、試しに「ソフトバンク光」の料金を調べに店頭に立ち寄ったところ、パンフレットの価格が競合のIIJmioより大幅に高いことに言及すると、マネージャーがすぐに大幅に値下げしました。
これは中国式に似ています(笑)私も北京・上海で度々経験しましたが、中国式は基本的に以下のようなスタイルです。
「設定価格をあらかじめ高い値に設定しておき、それに対して何も言わない顧客も当然多数いるため、その顧客には現行価格で売却し、利幅の厚い商売が可能。一方十分利幅があるので値切ってきた顧客には即座に大幅に値切る」
これは情報弱者が明確に不利益を被るスタイルであり、市場原理と言われればそれまでですが、あまり個人的に好きではありませんが、SBG購入としています。
【SBG】ソフトバンクグループ購入時の株価
購入時の基礎データは以下の通り。
株価 | 4015円 |
配当利回り(予想) | 1.10% |
一株配当(予想) | 44円 |
株数 | 300 |
(2019年10月29日時点)
高配当株メインで投資する私としては、やや例外的な異色の銘柄ですが、別枠的に購入としています。
Best wishes to everyone!
直近のポートフォリオは以下の通りです。日本株が少し増えてきました。
ソフトバンクモバイルがIPOした時の所感です。
携帯事業会社としては、米国にはAT&Tやベライゾンなど高配当を選好する投資家に人気の銘柄があります。