2019年10月における「配当金という定常的な不労所得/キャッシュフロー」の月例定点観測です。
10月は投資先の中でも配当金を支払う企業が少ない月となります。
10月配当も3年前の1,790円から始まり、二桁万円となりました。
【不労所得】配当金の定点観測(税引後)
月例の配当収入(税引後)の記録です。
2019年10月に受け取った配当金・分配金は以下8銘柄となりました。
投資先国別割合としては米国・日本で太宗を占め、英国が少々といったところ。去年にはなかったJリート群が今年から多く加わっています。
前年同月と比べますと、配当金増加に大きく寄与しているのは、MO購入・増配に加え、スターアジア・エスコンジャパン・サムティレジデンシャルなどの分配利回り当時6~7%超だった高配当Jリートの新規購入です。
どの銘柄も売却予定はなく、引続きホールド予定です。強いて言うと、Jリートを利益確定しても良い、と思うほどの上がり具合という印象。
【不労所得】月間配当収入(2019年10月)
2019年10月の配当収入は税引後で142,885円でした。
受取配当金の内訳は以下の通り。(税引後|単位:円)
MO | 52,330 |
日本株口座 | 39,354 |
スターアジア不動産投資法人 | 14,500 |
エスコンジャパンリート投資法人 | 13,555 |
PFF | 13,270 |
GSK | 9,876 |
合計 | 142,885 |
半年前も同じことを書きましたが、J-REITが以前にも増して投資口価格が堅調。オフィス・ホテルの堅調な需要に支えられ、軒並み分配金も増加傾向です。
外国人投資家からすれば、「リートの分配利回り」と「投資先通貨建て金利(Jリートの場合は円金利)」のスプレッドにおいて、日本は他国に比べて依然魅力的に見えるのかもしれません。
もっとも、中国人投資家目線では、日本の不動産は依然安く映っています。主に比較対象となる中国沿岸都市部が高すぎるだけのような気がしますが…。
ほかには、いつも株価35ドル~40ドルで居座っているグラクソ・スミスクライン【GSK】が、目下珍しく株価堅調、意外です。GSKは値動きが面白い銘柄であり、引き続き一定割合の資金を割く予定です。
月別グラフでみた配当収入(2016年~2019年)
恒例の過去3年間の配当推移と比較した月別グラフは下記の通りです。数値は全て税引後。
三菱サラリーマンは配当金収入という資産所得をKPIにしています。以下は税引後の値です。
2016年10月の配当は 1,790円 でした。
2017年10月の配当は 42,955円 でした。
2018年10月の配当は 83,422円 でした。
2019年10月の配当は 142,885円 でした。
このように、KPI(Key Performance Indicator)は可視化できる数値で以て測り、その足取りを定期的に振り返る形とすると、長期間継続するモチベーションが保たれやすいと思います。
【不労所得】累計受取配当金の推移(2016年~)
2016年1月から集計し始め、税引後の受取配当金累計は、470万円となりました。
累計受取配当金というのは見ていて気持ちが良いものです。なぜなら、当たり前ですが「積み上げていくことができる」からです。
増えることはあっても、減ることはありませんから、株式投資を続けていく過程の精神面での仕組みとしては非常に好適と思います。
既存銘柄を保有し続け、購入・再投資していけば、受取配当金は増えますし、頻繁な売買も避けられます。
先日、フィディリティの調べで、株式投資のパフォーマンスが良かったのは、「証券口座の存在を忘れていた人(They were the accounts of people who forgot they had an account at Fidelity.”)」という大変に示唆深いレポートがありました。頻繁な売買はパフォーマンスを押し下げやすいことも示唆する一例と思います。
繰り返しながら、長期で何かに取り組む際には、自分にとって心地よい仕組みづくりをすること、肝要です。
配当金というのは比較的確度が高く計算できる性質のものであり、今後も積み上がっていく「定常的な不労所得/キャッシュフロー」です。
①投資資金を最大化
(収入を増やし、支出を減らす)
②配当金というキャッシュフローを最大化
(高配当株をひたすら買う)
単純ながら①、②を行うことで、加速度的に増やしていくことが出来ます。特に①が核心的な要素です。個々人の価値観に沿う形での「支出の最適化」も重要です。
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付にまわす単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。
— 三菱サラリーマン@30歳セミリタイアFIRE (@FREETONSHA) May 24, 2017
「給与の多くを高配当株に投資し、配当金を増やし、その増えた配当金と給与で更に高配当株へ投資し、また配当金を増やし、その増えた配当金を…」ということを繰り返し行えば、配当金収入は非常に高い確度で増えていきます。
給与の一部を毎月投資に充てることに、特別な才能は要りません。決めたプロセスに従って粛々と行うだけです。
私がこの配当金の記録を付けて公開していくことで、伸び率の多寡はあれど、誰しもが配当収入のグラフは右肩上がりを描け、いつか別の生き方をする選択肢が浮上することが可能となる証になると思っています。
セミリタイアしたい方や人生の選択肢を増やしたい方にとって、株式購入を通じて配当金を積み上げていくスタイルというのは、身をもっておすすめできる手法です。
なぜなら、配当金という定常的なキャッシュフローが出来ると、別の生き方をするハードルがその分下がるからです。
金融資産3,000万が1つの分岐点と思います。3,000万円あれば月10万円の配当金を作ることは可能。このキャッシュフローが出来だすと、お金の重要性や考えに変化が生まれ、時間とお金と健康について思考を深め、新たな生き方を模索するきっかけになりますし、セミリタイアが夢物語ではなくなってきます。
— 三菱サラリーマン@30歳セミリタイアFIRE (@FREETONSHA) August 23, 2019
共に増やしていきましょう、人生の選択肢を増やすために。
Best wishes to everyone!
4年弱にわたって育んできた配当金に対する見解・メリット・魅力をまとめたものです。
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支出の最適化が重要と述べました。私なりの節約・倹約・支出最適化論を詳述したものは以下です。