「サラリーマンは制約が非常に多く、非人間的な行動様式を強いる」と感じるお話。

色々な会社があり、色々な会社制度があり、環境は千差万別なので、サラリーマンと一括りにするのは、やや憚られる部分もありますが、サラリーマンは非人間的な働き方になりやすい傾向があるのも事実。

今回は「サラリーマンの働き方が人間的か、非人間的か」、もっと言えば「オフィスワーカーの働き方が、人間的か非人間的か」、そして「サラリーマンの制約が与える影響」という部分にスポットを当ててみたいと思います。

尚、時折、弊ブログに寄せられたご質問以外に、コメントも今回下段のような形でご紹介させて頂きたいと思います。

私たちが学ばせて頂くことが必ずあるからです。

特に人生の先輩(=年上の方々)というのは、基本的には私たちより多くのことを見聞きし、感じ、考え、色々な人生のステージを経て、今に至っているわけですね。ですから、学ばせて頂けることは多々あるのです。

そして、人間は結局のところ、1種の動く物、つまり動物であり、太古の昔より根源的なDNAレベルの本能や防衛機制に代表される感情メカニズムや幸福メカニズムは、一部のサイコパス人材を除いては大きく変わらないわけです。

私は豚舎のガチガチの上下関係は好きではありません。が、一日の長たる人生の先輩は、「自分より長く生きている」、その一点だけを以て、その方の言葉は敬意を払うべきと考えています。(勿論、人にもよりますが)

読者コメントから見えてくるサラリーマンの時間的な制約。非人間的な働き方か否かがポイント。

読者から頂いたコメント

こんばんは三菱サラリーマンさん
定年を迎えた三井サラリーマンです。おもろいブログですね、目から鱗でした。

これまで営業とか作業所長だったため、日々適当に暮らしつつ、適当に小金もあって会社てなんていいもんだと思ってました。

損失出しても給料は下がらないし、毎日直行直帰ですし上司はいるもののたまにしか会う事も無い。要は仕事さえしてれば、別に嫌事言ってくるわけでも無いし気楽なもんでした。

まして現場ならまわりは全部下請けですし支払いの権限は自分ですから。サラリーマンですがまあ儲かってる中小企業の社長みたいなもんです。65歳と言わず、できたら体が動かなくなるまでやりたいなと思ってました

ところが定年と同時に設計をやれと言われて当然電車通勤、あんなん何十年もするとかクレージー、もう電車の中の奴らの余裕の無さが嫌。自分もあんな顔になってると思うとぞっとします。

しかも仕事するしないに関わらず8時間もPCにらんで一応会社にいなければなりません。だいたい残業するほど仕事してない奴ばっかりや。

通勤電車も不愉快だし、こんな生活してるサラリーマンが多い事に60になり始めて気が付きました(あほや)やってられんから明日取り合えずやめて一年程東南アジアでも行って気晴らししてくるわと言ったら嫁、親大反対。

泣いてとめられる始末。娘は「やっぱり」と笑ってましたけど(笑)

娘が三菱サラリーマンさんと同年代。

そこで要は彼らの生活不安が無いようには、「やっぱり金かな」と思って検索してたら色んなブログがありましたが、中身がぶっちぎりにレベル高い。ええブログですな、話が合理的で、しかも色んな相手に配慮が行き届いてる。

実際は40年もサラリーマンしてたし、持ち家なので年金で普通に生活できるはずなんですけどね・・・ほんとはあすにでも辞めてもいいのですが、嫁には介護の世話になるかもわからんし、年よりの親をこの期に及んで泣かせるのは嫌なので、63まではやることにしました会社にごねて現場に戻してもらう交渉は継続中。

別に喧嘩になっても失うものも無いし。でもせっかく三菱サラリーマンさんのブログにお会いできたので、早速SBIで積み立て開始です。人生色々ですな。

楽しいブログありがとうございます、ご自愛下さい。

有難いお言葉を頂戴し、大変恐縮です。

頂いたコメントを読ませて頂きまして、腑に落ちる点が何点かありました。

それは、サラリーマンそのものというより、サラリーマンという働き方の背景にある付随的なものがやはりポイントと思いました。

下段赤字で示したような「人間にとっての不都合な真実・時間の過ごし方」が表面化した際に、やはり私たちは疑問を抱くのだと思います。そしてその「非人間的な過ごし方」は、私が考えてきたことと概ね符合します。

営業所や作業所の長という現場に臨む立場からオフィスの内勤となったことが大きな転機であり、その環境変化が働く際の心持ちに大きな影響が生じたと推察します。

そのサラリーマンを辞めたくなったという心境的な変化の背景には、少なくとも記載して頂いている中から以下の通り読み取ることができるかと存じます。

  1. 避けて通れない電車通勤
    (周囲の余裕のなさ、パーソナルスペース確保不可な満員という状況)
  2. 1日に8時間もパソコンと対峙するという非人間的な時間の過ごし方
  3. 8時間会社にいる必要があるという時間的制約

①電車通勤

人間にはパーソナルスペースという概念があり、その領域を侵されると、不快な感情が生じることが判明しています。これは研究結果を持ち出さずとも、感覚的にわかる話と思います。

つまり、パーソナルスペースの確保は、人間的な行動であり、対して確保されない状況は論証の観点からは非人間的です。

更に、私が留学から帰ってきて強烈に印象に残った1つの出来事は、日本の満員電車に乗る人々の目が死んでいることです。

ご質問でも記載されている通り、周囲がそのような状況にあると、自分にも好ましい感情が起こりにくくなりますよね。周囲に余裕がないと、即ち周囲に影響される自分も余裕がなくなっていくことになります。

その自分の余裕のなさに気付くと尚更、好ましい感情は起こりにくくなります。

②パソコンとの長期的な見つめ合い

長期投資を推奨する三菱サラリーマンですが、やはりパソコンとの長期的な関係は好ましいと感じません。

1日に8時間もパソコンを見続けるというのは、これはやっぱり異常そのものですよ。非人間的な行動様式です。

室内でこのような作業に長時間勤しむという行動は、古来狩猟生活から始まった人間が、全く予期も意図もしてこなかった時間の過ごし方です。この一点だけでも、私は強烈な違和感を抱えてきました。これは入社してからずっと感じてきたことです。

1日に8時間もパソコンと見つめ合っていると、もう明らかに目が疲れます。現代に至るまでの目の用途とは、明らかに異なるベクトル・ステージに達していると言えるでしょう。

そもそも長時間座ること自体が心臓病など様々な疾患リスクを高めることが研究で明らかになっていますし、自分でも長時間のデスクワークは明らかに健康を害していると身をもって明確に感じ取ることができます。

③「定時」という時間的制約

動物というのは、本来自由に動くからこそ動物なのであって、その動的感覚を制限されると当然ながらストレスを感じます。

デスクワークという動的な制限、そしてそれに加えて、「定時」という時間的な制約まで加われば、もはやそこは制約に満ちた世界が形成されます。

当然制約が多い世界というのは、心地よいと感じる人は少なく、非人間的な行動様式に繋がります。

もっと言えば、なんでそもそも朝の9時に出勤しなければいけないのか。なんでそもそも夕方5時にならないと退社してはいけないのか。という思いにすらなります。

もちろん、組織にはルールが必要で、規律も当然必要という論理はわかります。論理はわかっても、私という人間の「本能的な領域」がどうしてもこの論理や規律を受け入れることを拒絶します。

時間的制約を受け続けた中で蓄積された、時間的自由への渇望とも言い換えられるでしょう。

結論:人間的に生きたい、ただそれだけ

常日頃から、そして本記事を書いていても改めて思いますが、至極率直に言えば「単に人間的に生きたい」という言葉に集約されるでしょう。

「人間的とは何か」という命題には、「元来人間が生活を営む中で育んできた感性・動的感覚に忠実な一方で理性的な行動様式」と答えるでしょう。

オフィスワーカーというのは、私にとって制約が多すぎるのです。

今回は、頂いたコメントの中から、主に時間的制約に焦点を当てました。

それ以外にも、地理的制約・空間的制約・意思決定における制約など、多すぎる制約を感じているので、これら種々の制約から解き放たれたいという気持ちが年々大きくなってきたという側面は確実にあると思います。

サラリーマンを一括りにする意図は毛頭ありませんが、サラリーマンには確実に時間的な制約が存在します。

サラリーマンが嫌という人は、更に深堀して、何が嫌なのか、どういった制約が嫌なのか、これらの点を突き詰めていくと、次のステップとして満足度の高い生き方ができるのではないかと思います。

Best wishes to everyone!

入社当日から会社を辞めたかったので、これらのことに愚直に取り組んで参りました。

会社を辞めたいなら何をすべき?私がやった3つのこと
「1日でも早く会社を辞めたい」 入社当日にそう決意し、その目標の為にひたすら入社から7年半、実践してきたことがあります。 ...

その後、会社をいつでも辞められる状態になりました。でも、一定の満足感はあれど、やはりサラリーマンという生き方に対する疑問は決して消えることはありませんでした。

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最終的には、やはり「お金」より「時間」という当然の帰結であります。

1億円到達よりセミリタイア優先。お金は求めだすとキリがない。
セミリタイアを決意した背景の1つに、やはり以下の考え方があります。 Tweet 年金2,000万円問題が話題なようですがそれより...
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コメント

  1. 末端の人 より:

    いつも楽しく拝見している個人事業者(41歳・男性)です。首肯する点が多いです。

    学生時代から「ラッシュ」や「定時」が気持ち悪く、就職先は「定時が一切ない企業」という条件のみを追求し、外資系企業2社をわたり歩いて、33歳で独立しました。

    研究開発等で機材を要して【職場】が不可欠な場合も否定しませんが、そもそも通勤が無駄なことが多いですね。私が豚舎にいた10年前でさえ、外国との電話会議では、外人は自宅から行っていました(日本人のみ、会議室集合)。

    日本人の平均通勤時間は58分(片道約1時間)といわれています。

    以前、妻ともその話題になったのですが、自宅から豚舎への往復のみで1時間×2回、女性の場合は化粧をしたりして、さらに+1時間を要します。年間240日労働とし、720時間(1ヵ月/年)は、自宅から豚舎への移行タイムということです。

    「解離性人格障害」という言葉がありますが、機械的に化粧し、満員電車で揺られて変な汗をかき、線路内に人が立ち入ったため電車がいつまでも停まり、下痢になって途中下車しているとき、ヒトは自分のアイデンティティから確実に解離しています(=非人間的)。

    現在は、「好きな仕事」のみを「好きな分量」だけ受注し、気の進まない案件は、やりたいという外注(個人・企業)にお願いしたり、それも成立しないときは断る生活をしています。「打ち合わせ」を希望する顧客は、その理由を聞いて、謝絶するか、こちらに来て貰います(私の業種では、経験上、対面を要望する顧客の99%は自分が発注したいことを理解しておらず、「打ち合わせを通じて、考えを纏めたい」という怠慢か無能な人間が大勢を占める)。

    ですが、不思議なもので、そういう働き方をしていると週7日間働いても、全然苦になりません(尤も、1日5時間くらいしか仕事をしていません。・・・って、1週間働くと、結果的にはサラリーマンの労働時間と同じですがw)。自分で仕事を選ぶためか、むしろ真面目になり、サラリーマン時代より収入がUPしている程です。

    運の良さ、性格傾向、身に付けている技能・資格にも因るので、誰もがそうなるとは限りませんが、私の場合、セミリタイアを思い描き、会社を辞めた先にあったのは、比較的肯定的な意味で、少しもセミリタイアではありませんでした。

  2. 佐藤 より:

    初めまして。
    以前から毎日のように拝見させて頂いていましたが、初めてコメントさせて頂きます。

    「人間的に生きたい、ただそれだけ」という御言葉に不覚にも涙しそうになりコメントさせて頂いた次第です。

    個人的な話で恐縮ですが、3年程前から事務所での内勤となりました。
    今回の話にある通り8時間ほぼ座りっぱなしで、ずっとパソコンに向かい続けるという状況に初めて我が身を置いた時にこの異常さに気が狂いそうになり、その気持ちは今も全く変わりません。

    ただ周りの人間も皆、同じ状況ですし、今の時代他のどこの会社に行っても事務所で働けば同じでしょうから、自分が甘いのかな?働く・生きていく為には諦めざるを得ないのかな?と思うようにしておりました。

    自分はもともと一般の事務職として採用された訳ではないので、事務所内に居つつもたいして仕事もなく、インターネットなんかを見て時間が過ぎるのを待っていることも多いです(苦笑)
    しかし、自分の他にも終業の合図と同時に帰る人が何人も居るので、意外と仕事が無い人が多いのかもしれません(笑)
    それでも、彼らも終業時間まで居るのはやはり就業時間が決められているからですね!

    三菱サラリーマン様のblogに出会い、こんな感情を抱えているのは自分だけではないんだ!
    アーリーリタイアを目指す方法もあるんだ!
    と、大変励まされましたっ!!

    自分は恥ずかしながら40目前にして税込年収400万程度の低スペック人間の為、三菱サラリーマン様とは入金力が圧倒的に違う為、正直もえアーリーリタイアは難しいかなとも思っています。
    ただ、それでも心の支えとしてこれからも毎日拝見させて頂きます!!

    大変な長文となってしまい本当に申し訳ありません。どうか御容赦下さい。

  3. 三井サラリーマン より:

    三菱サラリーマンさんいつも素晴らしい記事ありがとうございます
    懇切丁寧な分析ありがとうございます
    最近は方針転換して
    ①の電車通勤に関しては5時台の電車に乗って4時台に帰る事にして多少ましになりました。フレックスのコアタイムは一応クリアです
    ②急激に目が悪くなってきたので、最低限の仕事しかせんことにしました。もちろん苦情が出るようなことにならん程度です。現場の時は必死のパッチでやってあんたすごいなと言われるのがある種の快感でしたが、今さらもうええわ、そもそも誰もシビアに評価なんかしてない。いわば役所仕事、やったもん負け。付き合ってられまへん
    ③一応アリバイ的に最低時間はいますが、基本は4時間仕事して後は階段はよう上りませんのでウォーキングとかウインドウショッピングです。まあ俺に文句言ってくる度胸のある奴なんかおらんやろ。言われたらそれはそれで喧嘩するのもありですが、たぶん誰も言ってこないと思いますわ。(心の中ではおもってるやろけどな、気に入らんかったら言えばいいのにと思うけど)有給60日あったのが、休み倒してもまだ20日あるので、チケット安い時期にがばっと休んで海外うろうろです。まあ何とかこれで狂わずに約束した63まで乗り切るしかないですな。しかしこんな生活初めてですが、人間なんとかなるもんです、何十年もやるのは無理やけど
    俺が若くて定年までとか言われたら絶対我慢できないわ、人間臭るよ
    金はあるに越したことないのでこれからもブログで勉強させて下さい。よろしくお願いいたします。