夫婦2人、資産5,000万円・年間配当200万円でのアーリーリタイアを目指すには

夫婦2人、資産5,000万円・年間配当200万円でのアーリーリタイアを目指す方法論につき、ご質問頂きましたので以下回答申し上げます。

夫婦2人、資産5,000万円・年間配当200万円でのアーリーリタイアを目指すには

ご質問

メッセージ本文:
三菱サラリーマン様

いつもブログを拝見し勉強させていただいております。
また、文章力や言い回し等に知性と優しさがあり、凄く読みやすく毎日熟読しております。

さて、お忙しいなか恐縮ですが、今後の投資方針についてご教授いただければと思い連絡致しました。

夢はアーリーリタイア!という事で日々精進しておりますが、昨年の混乱の中1100万の資産を溶かす羽目になりました。
投資歴は10年以上ありますが初の資産減で残念ではありますが、その分下落による耐性はかなり高いと思います。

基本は全力投資ですが、上記もあり配当投資に移行中になります。

今後も配当投資に注力していく予定ですが、アドバイスをいただけると幸いです。

以下、現状になりますのでご参考にして下さい。

共働きのため生活費等は出し合いとなります。

43歳 子供なしで今後も2人での生活となりますので教育費等は発生しません。

また、近くに実家があり、そこを相続する事も決まっていますので、数年後には家賃もかからなくなります。
尚、別宅がありますので、数年で両親はそちらへ戻ります。

◼︎保有資産(個人分)
・日本株:1800万
・外国株:500万
・ETF:150万
・現金相当:100万
・合計:2550万

年間配当:約80万(税引後)

給料からの投資:200万/年
→ 特にここの投資方針

個人的には50歳でのリタイアに向けて、後7年で確立しその後は細々と配当金生活を夢見ております。

以下、個人的に考えた資産形成になります。

・投資:2450万x年率5%x7年=3440万
・給料:200万x7年=1400万+α
・合計:約5000万
・配当目標:年200万(税引後)
(実際は給料を毎年投資に充当しますので、資産増加及び配当金は年々積み上がる予定)

昨年は大きく資産を減らしたのに安易な考えかと思いますが、今後の投資方針、ポートフォリオなどご教授頂けますと幸いです。

長文、乱文恐縮ですが、抜粋しての表記で構いません。

よろしくお願い申し上げます。

有難いお言葉を頂戴し、恐れ入ります。

私もそうですが、FXでの損失・一進一退を経験し、最終的に配当金をKPIとした投資にたどりつきました。種々の投資をやりましたが、配当金をKPIとした投資手法はやはり悪くないと思います。

さて、年間配当80万円+給料からの投資200万円/年、として年間280万円は追加投資にまわせると理解しました。ポイントは「いかに税引後配当利回り4%を安定的に達成するか」でしょう。

税引後配当利回り4%を如何に達成するか

また上述の通り5,000万円で税引後年間配当200万円を目指すとなると、税引後配当利回り4%が必要なため、銘柄の選択肢はそれなりに狭まります。

SPYDの配当利回りは直近4.5%程度ですから、税引後配当利回りは0.72を乗じまして、約3.24%です。

税引後配当利回り4%を達成するためには、高配当株ETFだけでなく、ある程度は日本株やJリート、ADR銘柄を組み入れる必要が出てきます

たとえば単純計算ですと、50%をSPYDとして、残り50%を高配当個別株とすると、高配当個別株で必要な税引後配当利回りは4.76%です。

例えば私が投資している日本株とADR銘柄ですと、税引後配当利回りが現時点で比較的高いのは以下銘柄です。これら銘柄とSPYDを組み合わせることで、全体として税引後配当利回り4%を達成することが一案となります。

配当利回り
税引前 税引後
三菱商事 4.71% 3.8%
三菱UFJ銀行 4.90% 3.9%
オリックス 5.40% 4.3%
JAL 4.81% 4.0%
JT 6.69% 5.4%
BP 6.68% 5.3%
BTI 6.99% 5.6%
RDSB 6.56% 5.2%
WBK 6.86% 5.5%

特に三菱商事、三菱UFJ銀行、オリックス、JAL、JT、RDSBあたりは一時期の高値より総じてだいぶ下がっており、投資対象候補になります。

Jリートは今年だいぶ買われました。今から入るには少し遅いかなという印象です。

米国株はいつ開始しても「長期で報われる」と思えます。しかし日本株はある程度タイミングを計らないと、高値掴みが長期にわたって尾を引くリスクを感じさせる市場です。

ただ基本的に高配当株投資をやるにあたって、やはり分散させることが基本です。

例えば、あくまでVYMやSPYDなどのETF主体とし、税引後配当利回りを底上げするため、上表に挙げたような銘柄にも一部投資するというスタンスが良いと思います。

上表に挙げた銘柄に集中投資するのはあまり積極的におすすめできません。たばこ・石油・金融系などセクターが偏るからです。

セクターが偏ると、市場全体の下落局面の際だけでなく、業界特有の規制やリスクが顕在化した際にもポートフォリオが大きく痛みますから、ややリスク選好的なポートフォリオになってしまいます。

長期的に市場に居続けることこそが、株式投資というプラスサムゲームを享受する際に必要なことであり、そのためには過度なリスク選好は避けた方が無難です。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

公開日:

コメント

  1. hashi より:

    三菱サラリーマンさん
    日々勉強させていただいています。
    自分のブラウザのブックマークと米国株ランキングの両方からアクセスしています。
    応援クリックに「米国株」ボタンを設けておられないのは理由があるのでしょうか?
    アクセスルートの関係上、微力ながら「米国株」でも応援クリックしたいのですが…

  2. りきや より:

    三菱サラリーマン様

    この度は記事にしていただき誠にありがとうございます。
    こんなに早く取り上げていただけた事に感激しております。
    また、熟読させていただき、大変参考になりました!

    仰る通り入れ替えをする際に、配当を重視しすぎて、特にたばこ株の比率が高くなっていたところですが、そこも損失の一端を担ってしまっています。
    ただ、やはり高配当は魅力なので、そのまま保有になりそうです。

    SPYDはよく拝見してましたが、まだ投資には至っていません。
    今後はそちらにも振り分けていけたらと思います。

    まずは市場に居続けること!
    という事を肝に銘じ、今後も楽しく拝見させていただきますので、よろしくお願いいたします。

    この度は誠にありがとうごさいました。