【YYY銘柄分析】イールドシェアーズ・ハイインカムETF、利回り8%超、高経費率

配当利回り8~12%で推移するイールドシェアーズ・ハイインカムETF【YYY】についてご質問頂きましたので、以下回答申し上げます。

【YYY銘柄分析】イールドシェアーズ・ハイインカムETF、利回り8%超、高経費率

ご質問

三菱サラリーマン様

いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。

早速ですが、YYYというETFはどう思われますか?

私は約3%ほどを買ってみています。

株価:15.40~18.60 利回り:8.6% 経費率2.28%!

毎月配当。株式22%、債券78%のETF。

北米85%、ヨーロッパ9%。ほぼ米国株式・債券。

株式枠はエネルギーセクター:49%。全体の約11%がエネルギーセクター。

債券枠の35%がハイイールド債券。

債券枠は、企業70%、政府系10%。

BBB15.8%、BB28.8%、B35.4%とジャンク債。

【YYY】イールドシェアーズ・ハイインカムETFとは

主にファンドを通してハイイールド債・ジャンク債に分散したETFで株式も22%含みます。

下表の通り組入上位5銘柄はいずれもファンドです。

組入銘柄ベスト5 ティッカー 組入比率
Nuveen Preferred Securities and Income Fund JPS 4.74%
Western Asset High Income Fund HIX 4.61%
DoubleLine Income Solutions DSL 4.59%
First Trust Intermediate Duration Preferred & Income Fund FPF 4.54%
Brookfield Real Assets Income Fund RA 4.43%

YYYの注目すべき特徴は、以下のように考えています。

1)低格付け社債主体、金融危機時脆弱

2)高すぎる経費率(2.28%)

3)軟調な株価

4)高い分配利回り

やはり2.28%の経費率というのは大いに懸念する点です。株式投資の金銭的な収益面における最大の魅力は、「プラスサムゲーム」であることです。

プラスサムゲームであることがFXに代表される為替取引や商品先物などのコモディティ市場と決定的に異なる点です。

ところが、経費率・信託報酬が2.28%ということは、常に2.28%のリターンが毀損されます。例えれば、100mトラックを1周するごとに約2m分待機必要というハンデを背負いながら長距離走を続けるようなものです。

ですから、持ち続ければ値上がり益・配当金の増大が長期目線で期待できるようなVTI・VYMなどのETFとは一線を画します。

よって、結論的には、これら懸念点やリスクを割り切った上で、ポートフォリオの主軸に据えるのではなく、あくまでポートフォリオ全体の5%以下に留めた上で資金を割くのであれば、選択肢の1つにはなります

しかし後述の通り、YYYに投資するのであれば、ARCCでも十分と思います。

いずれにしてもポートフォリオのメインに据える投資対象にはなり得ず、インカム狙いで手を出すにしても少額に留める形が良いと思います。

YYYの株価と配当利回り推移

設定来、一貫して株価は軟調気味です。分配利回りは高いものの、株価が横ばい以下なのは気になります。

YYYの配当と配当利回り推移

2014年に年間2.04ドルあった配当は、直近1.56ドルまで減っています。株価も配当も上昇が見込めるような株式ETFとは大きく異なる点には留意が必要です。

YYYのトータルリターン

:S&P500、:ARCC、:YYY

以下はYYY設定来のYYY、同じく8%を超える配当利回りを誇るARCC、そしてS&P500のトータルリターンです。

設定来ではYYYはARCC・S&P500に劣後しています。ハイイールド債・ジャンク債というのは、概して景気拡大局面で投資家がリスク選好的な時に買われやすいものです。

そのような目下局面でさえ株価が冴えないのは大いに懸念点です。今が買われにくい局面なら、ここからの上昇に賭けるのも戦略としては面白いかもしれませんが、本来買われやすいであろう目下景気拡大局面でこの株価推移ですと、今後の景気後退局面では難しいかもしれません。

【YYY銘柄分析】まとめ

YYYは、いずれにしても、インカム狙いの配当利回りとして8%超えは高く、良くも悪くも株式と異なる値動きとなり、トータルリターンも今のところプラスです。ポートフォリオのごく一部を割くには選択肢の1つになり得るかもしれません。

ただ、自分がYYYに投資するかと言われれば、しません。経費率の高さ、主な投資対象がハイイールド債・ジャンク債で配当利回りを高めている点、やはりこの2つが大きな要因です。

着実な資産形成という意味では、やや安定性に欠ける点がネックかと思います。

インカムを狙うのであれば、他にもARCCや高配当株ETFなど選択肢はありますから、まずはそちらを検討してみることもおすすめさせて頂きたいと思います。

Best wishes to everyone!

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公開日:2019年8月20日

コメント

  1. YYY より:

    三菱サラリーマン様
    丁寧な返信ありがとうございます。

    >株式投資の金銭的な収益面における最大の魅力は、「プラスサムゲーム」であることです。
    確かにおっしゃる通りです。
    高配当に目がくらんでいたようです。
    ARCC等を選択肢に入れ、配当金の増大に努めたいと思います。