特定口座の「源泉徴収あり」か「源泉徴収なし」 どちらにすべきか
題名: 米国株投資の特定口座(源泉徴収あり又は源泉徴収なし)について
メッセージ本文:
三菱サラリーマン 様
アッパーマスオさんと申します。名前のとおり、アッパーマス層へ
三菱サラリーマン様のように給与の8割の投資資金に回すことはで
さて、この度、三菱サラリーマン様にご連絡差し上げましたのは、
米国株投資は二重課税の問題がありますので、米国株投資の特定口
そこで、三菱サラリーマン様から、米国株投資の特定口座(源泉徴
よろしくお願い申し上げます。
ご質問ありがとうございます。
運用額が大きい人は、特定口座(源泉徴収なし)にする有意なメリットは見当たらない
結論から申し上げますと、私はSBI証券で米国・香港・ベトナム株などに投資していますが、特定口座(源泉徴収あり)を選択しています。
理由は、運用額が大きくなってくると、特定口座(源泉徴収なし)にするメリットが特段見当たらないからです。
特定口座(源泉徴収なし)にするメリットは以下2項目です。
- 年間20万円以下の利益なら、確定申告不要
- 利益確定する際に即時源泉徴収されず、納税先延ばし
①が最大のポイントです。売買益や配当金が年間20万円以下に抑えられる人は、特定口座(源泉徴収なし)にしておくと良いです。
理由は、「源泉徴収なし」なら、税負担が0にできるからです。逆に年間利益20万円以下でも、「源泉徴収あり」を選択していると、源泉徴収された税金は返ってきません。
ただ、そもそも米国株の場合は、外国税額控除を適用する際にどちらにしても確定申告しますし、運用資金も相当額になってくると「損だし」を駆使しても、売買益を20万円以下に抑えるのは難しくなってきます。
また、売買益を20万円以下にしようとするインセンティブを働かせるスキームを活用すること自体がやや本末転倒にも感じられます。
②については、納税先延ばしになるとは言え、数か月程度のものですから、これも大した差ではありません。
以上から、売買益や配当金が年間20万円以下に抑えられる人でもない限りは、わざわざ特定口座(源泉徴収なし)を選択するメリットはあまり見当たらないと思います。
ちなみに、そもそも私の場合、
- FIRE達成までの時期に限ると、株式を購入後は基本的に継続保有
- 配当金は年間20万円を超える
ので、やはり特定口座(源泉徴収なし)を選択するメリットはありません。(今年はさすがに損だしをして源泉徴収された税金還付を受けるつもりですが)
ですから、私の米国株に限って言えば、現時点で「源泉徴収あり」か「源泉徴収なし」か、というインパクトがそもそもほぼ発生していません。
まとめ
なにか特殊な事情や売買益や配当金が年間20万円以下に抑えられる人でもない限り、シンプルに「特定口座(源泉徴収あり)」を選択。
必要あれば含み損のある銘柄の損失を確定させることで、確定利益と相殺して節税を図る「損だし」をする形でよいと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
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