「資産を極大化し、且つ配当収入も増やすような運用方法」についてご質問を頂きましたので、私見として以下回答申し上げます。
結論から申し上げますと、「米国高配当株ETF」が一案として挙げられます。
資産と配当収入をどちらも増やすには、高配当株ETFが好適
メッセージ本文:
三菱サラリーマン様
hiroと申します。
いつも楽しくブログを拝読しております。
毎回有益な情報を共有頂き大変有難く感じております。
さて、早速で大変恐縮ですが、今後の資産運用につきお尋ねしたい
前提:
・現預金:約1,500~2,000万円程度
・アーリーリタイアを模索中
・上記の通りアーリーリタイアを検討しているため毎月のキャッシ
前提は上記の通りですが、以下詳細にご説明申し上げます。
現在、ファンドに預け入れている現預金が1,500万円~2,0
一方で、インカムゲインを目的として米国株式の長期保有もしてお
将来的にはアーリーリタイアを模索しており、毎月の配当金を重視
かかる状況下において、どのような運用をすれば資産を極大化でき
(400万円部分については個別株に投資しておりますが、ETF
お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご検討の程何卒宜しくお願い
アーリーリタイア・セミリタイアに当たって、配当金収入というキャッシュフローは重要指標
おさらいしておきますと、アーリーリタイア・セミリタイアを目指すにあたって、やはり毎月のキャッシュフローは重要ですね。
なぜなら、「配当収入という不労所得/キャッシュフロー」が現状、生活費の何%をまかなえているかを明確に可視化できるからです。
一般化して言えば、何かしら目標を達成する際には、「わかりやすく数値化/可視化できる項目をKPI(指標化)にして、現状を把握する」というのが基本的な道筋の付け方です。
そして配当金収入という不労所得は、目的がセミリタイアやアーリーリタイアである場合、そのKPIとして好適ですね。
ファンドラップという地雷
尚、弊ブログを読んで頂いているようですので杞憂かと思いますが、1点確認です。
「ファンド」と記載いただいているのは、大和証券など大手金融機関がイチオシの「ファンドラップ(ラップ口座)」ではないこと、念のため確認させて頂ければと思います。

出所:大和証券
ファンドラップはまず手数料が5,000万円以下の預かり資産の場合で1.512%とめちゃくちゃ高い(ファンドラップオンラインでも1%超え)ですから、わざわざ手数料の高い金融商品を選ぶ必要はないですね。
あまり悪く言いたくはありませんが、大手金融機関の金融商品は、どうしても人件費・店舗費用などのコストをまかなうためにも、顧客ファーストの商品とはとても言い難い商品があります。
資産運用をするにあたって、その事実は認識しておきたい点ですね。
消費者の見る目が養われれば、商品も淘汰・洗練されていくわけですから、健全な業界発展に資する可能性も出てくるでしょう。
資産と配当収入の増加をめざすには、高配当株ETFが一案
さて、「資産・配当収入も増やすような運用方法」という点については、米国高配当株ETFが一案として挙げられます。
ちなみに、配当収入を最大化するには高配当個別株が一案です。
しかし、予期できない個別リスクが個別株にはありますし、個別株は決算内容をチェックするのが余程好きであったり、個別株投資自体が趣味化している人でもない限り、ETFで十分です。
一応 概念図で表すと、以下の通りです。
- 投資対象として数ある国の中から、米国を
- アセットクラスとして株式や債券等ある中から、株式(REIT含む)を
- 株式の中でもETFと個別株がありますが、ETFを
選んだ、というわけですね。
なぜ高配当株ETFが好適と思うかと言えば、「トータルリターン(値上がり)も期待でき、配当利回りも高い」からです。
資産を増やすには・・・
→ トータルリターンを見るのが大事ですね。
配当収入を増やすには・・・
→ 配当利回りを見るのが大事ですね。
では、SPYDのトータルリターンと配当利回りを見てみましょう。
SPYDのトータルリターン
上図はSPYD・VYM・HDV・S&P500の配当再投資込みのトータルリターンを比較したものですが、SPYDが設定されて以降、良好なリターンを示しています。
あくまで現時点では、投資対象としては「及第点」と言えるでしょう。
ただ、あくまで過去良好だったのであって、今後の未来を保証するわけではないこと、念のため申し添えておきます。
SPYDの配当利回り
SPYDの配当金推移と配当利回りです。概ね3.4%~5.0%弱で推移するなど、高配当です。
設定来から2019年4月末までにおける配当利回りの平均値は4.1%です。2018年末の下落局面では12月24日に配当利回りが5.0%に達しています。
まとめ
以上示してきた通り、以下3点から、高配当株ETFが、資産も配当も狙う上での有力な投資先になると考えます。
尚、ご質問文に記載の不動産については、情報の非対称性が大きくなり得る投資対象ですから、良くも悪くも成否が分かれる性質を有しています。
どういうことかと言うと、不動産は「一般に公開されない」、あるいは「地元の有力者や一部のコネクションを持つ人が握っているような物件」があるなど、若干オープンでない閉鎖的な市場もあったりします。
そこで強みを発揮できる人、あるいは経験のある人、こういった人は大いにチャンスがあるでしょう。この傾向は特に地方において、より顕著だと私は認識しています。
いずれにしても勉強や経験はある程度、必要になってくる分野だと思います。その点、やはりETFというのはオープンな市場をプラットフォームにしているという意味で、良くも悪くも情報の非対称性が少ない分野ですね。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
高配当株ETFにはVYM・HDV・SPYDの3つが代表的なものです。各々の詳細については以下記事に詳述していますので、ご参考に供します。
◆【VYM】配当利回り2.4%~6.3%の米国高配当株ETF
◆ VYMとHDV、米国高配当株式ETFはどちらがおすすめか
◆【SPYD】配当利回り3.4%~5%のS&P500高配当株ETF
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アドバイスありがとうございました。