私が今まで生きてきて、「これやっといてよかったな、これ気づいといてよかったな」ということについて、読者の方々の参考になるかもしれないと思い、改めて記しておきます。
その1つは、「自分という人間、つまり自身の価値観や好みを、人生の早い段階で客観的に把握しておこう」というものです。
自分の価値観は人生の早い段階で熟知しておいた方が良い
人間の中核的な価値観というものは、概して学生時代にある程度は形成されていると思います。
特に思春期で感じたこと・経験したこと・家庭環境・友人からの影響などが形成要因として挙げられます。
そして思春期を経て、大学生になる頃にはある程度の人格が既に形成されているでしょう。
ですから、大学生の時間のある時やそれ以降の期間に、色々な体験を通じて自分をよく知り、自分の価値観を客観的に認識しておきましょう。
特に好きなことはとことん徹底してやりすぎるぐらいやってみた方が良いです。
まず若い時はエネルギーが有り余っています。そのエネルギーは時に爆発的なものを生み出すので、若い時ほど禁欲的に生きてエネルギーを浪費しない方が良いです。
私はファイナルファンタジー11(FF11)というオンラインゲームも、FX(外国為替証拠金取引)も、北京留学での語学学習もとことんやりました。
FF11とFXは、時間を費やした割には特段の金銭的な対価は得られていません。しかしそれよりも、これらをとことんやったことで、自分という人間がどういう人間かを知り得る材料になったと思います。
とことんやれることって、好きなことに限られます。だから好きなことはとことんやってみた方が良いです。「見えてくる自分」というものがありますし。
貴方はボケっと生きているか
NHKで「チコちゃんに叱られる!」っていう番組、ありますよね。
「ボケッと生きてんじゃねぇよ」っていう名台詞ありますよね。
私、その通りだと思います。
漫然と生きている人と、目的意識や自分を知った上で生きている人では、同じ体験をしても感じることは驚くほど違います。
「自分がどのような人生を送りたいのか」は人によって違いますが、広義で言えば「幸せな人生を送りたい」というのが共通する回答ではないでしょうか。
幸せになるためには、自分がどういう時に幸せを感じ、心地よいと感じるのかを知っておく必要がありますね。
人間には色々な欲求があります。
- 名誉欲
- 物欲
- 承認欲
- 金銭欲
- 秩序欲
- 保持欲求
- 優越欲求
- 自己顕示欲
- 支配欲
- 自律欲求
- 親和欲
- 愛情欲
- 自己実現欲
など欲求は多岐にわたり、どの欲求が強いのか、どの欲求が弱いのかは、個々人によって異なります。
例えば金銭欲ひとつを取っても、
- 「収入が月に100万円ないと満足しない人」もいれば、
- 「20万円で満足する人」もいます。
①、②のどちらかによって目指すべき方向性、道のりは当然ながら大きく異なります。
登山して木々や自然に囲まれて、自然の息吹きを感じているだけで幸せな人(三菱サラリーマン)であれば、そんなに多くのお金は必要ありません。
至極当然ながらそのような自分の嗜好を分かっていないと、今後の人生で
- 何に重きを置くのか、
- 何があれば幸せと感じるのか、
- 何が必要なのか、
これらが全て変わってくるわけですね。
これらが変わってくると今後の人生戦略や掲げる目標までもちろん変わってきます。
ある意味、自分を知ることは今後の人生の道しるべになることであり、逆に知らないと方向性を定めることすらできません。
冒頭のチコちゃんのセリフに戻ります。
「ボケッと生きてんじゃねえよ」とある通り、ボケッと生きてると自分が何をしたいのかどんな人生を送りたいのか漫然と漠然としたまま時が過ぎていきがちです。
感受性の強い人は、様々なことを人より強く感じるので、自分のことも往々にしてよく理解できる機会が多くあります。
しかし、そうでない人はやはりある程度は意識をしておかないと、気づいたら健康寿命の折り返し地点(男性なら36歳)まで来てたなんてことにもなりかねません。
「多くを考えること」、それ自体は良い悪い、あるいは二律背反に似たものではなく、精神的な強さにもなり得るものですし、精神的な弱さにもなり得るものです。
しかし多くを考えることは、「なんらかの気づきを得られる機会が多い」ということも、これもまた事実でしょう。
貴方は人生で何を成し遂げたいのでしょうか。そしてどんな人生を送りたいのでしょうか。
「幸せな人生を送りたい」って?そうですよね。
では何をしている時が幸せと感じるのでしょうか。
その多幸感に似た感情には何が必要なのでしょうか。
それは貴方の生い立ちや育った環境にも、もしかすると起因しているのかもしれませんね。
「ボケッと生きる」それもまた良いものですが、時々、自分の内なる声に語りかけてみるのも、それもまた良いものかもしれません。
Best wishes to everyone!