定時退社を達成するための方法とコツ

定時退社を達成する仕事術とコツとは

ご質問

題名: 定時退社について

メッセージ本文:
はじめまして。いつも、ブログを拝見させていただいております。投資については、アメリカを中心とした個別株やファンドなどを購入しております。

今回、お問い合わせさせていただきましたのは、投資のことではなく、定時退社のことです。19年ほど、今の会社に勤めておりますが、定時退社をあまりしたことがありません。本当は、定時にあがりたいのですが、仕事が終わらず、あがれません。三菱サラリーマンさんは、仕事をテキパキ終わらせた上で、定時退社されていると推察します。そこで、定時退社するための仕事術、コツや心がけていること、などをご教示いただければと思います。お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。

定時退社したいですよね。特に会社に収入を依存したくないのであれば尚更です。

私も部署によっては、定時退社を徹底していました。部署によっては、残業漬けでしたが‥笑

さて定時退社を遂行するための仕事術やコツですが、これはとにかく仕事を必要以上に増やされぬようにメリハリをつけることや、周囲の目を過度に気にしないことが重要と思います。以下3点挙げます。

定時退社のコツ
  1. 仕事に対して手を抜かない
  2. 「定時退社する人」という像
  3. 業務量を削減

定時退社のコツ①:仕事に対して手を抜かない

例えば面倒くさそうな案件や煩雑な案件ほど、早く片付けて返信し、手を抜かないことが肝要と考えます。僭越ながら相手が期待する早さやクオリティを上回る成果物を、相手に提出すること」が1つのポイントと思います。

常に100%の力で以て仕事をするということではなく、ポイントポイントでメリハリをつけて、手を抜いても良いところは100%の力を出さずとも、要所要所で100%の力で相応の成果物を出すことに尽力したいところです。

一旦マイナスのレッテルを貼られると、それを覆すには相当な労力が必要です。

なので、最初にまず相応の成果物を示すのは重要になり得ます。それが信用になります。(私が出来ていたという意味ではありません)

「仕事がデキる」というこの文言自体曖昧ですよね。具体的には例えば「仕事を進める段取りの良さ」でも「メールの返信の早さ」でも良いですし、「語学の堪能さ」でも良いですし、「飲み会の手配」でも良いのかもしれません。

(というか実務能力よりも、大企業の場合は如何に上司とのゴルフに参加するか如何に付き合い残業後の飲み会に参加するか、等々の事柄で出処進退が決まることも多いようですが…。)

とにかく可能な限り自分の得意な土俵で勝負することではないでしょうか。そして自分の信用を積み上げることです。「定時退社するだけのことはしてるな」というだけのことをしておきたいところです。不得意な分野にいくら時間や労力などのリソースを注ぎ込んでも非効率です。

定時退社の注意点:よくあるスパイラル

仕事を早く終わらせると、上司や部署・社風によっては、早く終わらせれば「単に仕事が増えるだけ」ということがあります。

サラリーマン的あるあるスパイラル

家族との時間や自分の時間を大切にしたい

早く帰れるように仕事の効率化に努める

早く帰れた!

上司「お、こいつ余裕あるな

君の成長にもなるし会社の成長にもなる、色々な経験をして欲しい
はい、新たな仕事だよ

早く帰ろう…

効率化に努める

早く帰れた!

上司「お、まだ余裕あるね~

はい、新たな仕事だよ

……………

あるあるスパイラルですね。これになるとキツイです。

関連記事:サラリーマンは人事権と仕事量の差配を握られている宿命、そこが痛恨

これだけは避けたいので、抗弁する他ありません。まぁそもそもこのようなスパイラルになる制度的欠陥が日本の企業に存在するのではないかとも個人的には思いますが…。

定時退社のコツ②:「定時退社する人」という像

定時退社をする際には、「この人他の星から来た人なのかな」と思うほど、そもそもの一部上司や同僚と認識が著しくかけ離れていることがあるかもしれません。

A「そもそもなぜ定時退社がダメなのか」

B「そもそもなぜ残業がダメなのか」

こういうことは実際にあります。これでは一向に平行線。もうとにかく「定時に帰る人」という像で突き通すことが一案になってきます。

人間不思議なもので、同じことをしても何も言われない人と、同じことをしても何かを言われる人がいます。

同じことをしても何も言われないポジションを確保できれば理想的ではあります。何かをした時に相手が驚くハードルが著しく下がるからです。

空気とか読む必要はあまりありません。ただ、空気を読まずにこの類の強気のポジションを取るには、相応の後ろ盾があった方が良いのも事実です。つまり、会社に経済的に依存していないという状況を作ることも先決です。

なぜなら、経済的に会社に依存しなければ、自分の意見をはっきり言えるかもしれません。

定時退社のコツ③:業務量を削減する

ここまで概念的なことを述べてきましたが、そもそも物理的な業務量を削減する方法論として、必要ないと思う事柄や作業は徹底的に排除しましょう。排除する際には、勿論正面突破も良いですが、難しい場合は角が立たぬように、不要な部分を徐々に削って確認を求めるなども一案です。

例えば、何か上司に社内資料作成を指示された際は、いきなり100%を目指さず、段階を追って確認を都度求めつつ、大方針が合っているか確認する形です。

局面にもよるので一概には言えませんが、とにかく中途半端でも良いので逐次相手の要求度合いと反応を見極めるのも一手です。特に社内資料の類は、完成度云々以前に上司や役員の好みが色濃く関係するため、正解がないことが多いのです。

明確にゴールが見えている資料や作業なら明瞭で良いですが、大企業には「上司や役員の好みで左右される答えの見えない作業」が多いのも事実。特にこの種の作業は最初から90%を目指さず60%程度でトライアンドエラーを繰り返すことが一案です。

定時退社のコツまとめ

定時退社のコツ
  1. 仕事に対して手を抜かない
  2. 「定時退社する人」という像
  3. 業務量を削減

いずれにしても、仕事を円滑に進めるにも定時退社を円滑に進めるにも、やはり社内の人間関係というのは重要なファクターになり得ます。

これをどこまで割り切って迎合するのか、迎合しないのか、この辺りは自分のセミリタイア達成度に準じて調整するのも一案です。

未だセミリタイアには程遠い状況であれば、一部迎合・根回し等が必要ならばそれらをして、定時退社を優先し、自分の時間を優先する方策も考えられますし、セミリタイアの実現度が高まってくると迎合せずというのも一案です。

また、定時退社のコツとして3つ挙げましたが、いかんせん組織によっては個人の力が及ぶ範囲が限定的となることも事実ですので、限界があるケースもあります。

そのような場合は見限って転職に挑むのも一案になり得ます。

ご参考になりましたら幸いです。

Best wishes to everyone!

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公開日:2019年5月17日