米ドルの運用先をどう無駄なく運用するか?
いつも楽しく拝見させて頂いています。私も三菱サラリーマンさんに影
私はそのまま置いているのですが、ドル定期や
ありがとうございます。
配当として得た米ドルをどう運用するかですが、外貨建てMMF(=公社債投信)が一案となります。外貨預金は手数料(スプレッド)が高すぎるので私はおすすめしません。
ちなみに私は配当で得たドルは基本的に翌月の買い付けの際に全て再投資するか、MMFを資金の待機場所としています。
外貨建てMMFは資金の一時的な待機場所として差し支えありません。以下MMFについて詳述していきます。
MMFとは何か
まずMMFとは何かですが、マネー・マーケット・ファンドの略称で、主に格付けの高い短期証券に投資する投資信託の総称です。
外貨建てMMF(米ドル)の特徴は以下の通り。
- 10ドルから買付可能(SBI証券)
- 分配金・譲渡損益・償還差損益は20%の申告分離課税
- 売買手数料は無料(SBI証券)
- 株式や投信との損益通算が可能
例えば、SBI証券では以下3つの米ドル建てMMFが購入可能です。(ちなみに、外貨建てMMFについては、SBI証券が一番取り扱い数が多いです)
- ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド
- ノムラ・グローバル・セレクト・トラスト
- ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド
うち、分配利回りが最も高いブラックロックのMMFを以下紹介しておきます。
- 年率換算利回り
0.96%
- 信託報酬
年率0.45~0.75%(上限)
※受益証券により異なる
- 投資対象
上位10銘柄のうち7銘柄が米国・カナダのCP(コマーシャルペーパー:企業が短期資金調達のために発行する無担保発行手形。要は、「償還期間が30日以内の社債のようなもの」という理解で大丈夫です)
米FRBの利上げ影響により、2019年5月9日時点では分配利回りは2.1%まで上昇。2018年初は1.1%程度でしたから、1%ほど上昇したことになりますね。2020年3月時点でも同程度の0.96%です。今後は利下げの影響でもう少し下がりそうですね。
リターンがわかりました。では、リスクとなる元本割れリスクはどうでしょうか。(配当で得たドルの運用先としてのMMFという前提条件のため、為替リスクはここでは考慮しません)
外貨建てMMFの元本割れリスクは?
上述のブラックロックのMMFの約7割がCP(コマーシャルペーパー)に投資されていますが、CPは無担保で企業の信用力のみで資金調達することから、CPを発行出来るのは返済が滞る恐れの小さい優良企業に限定されます。資金の貸し手も、銀行や生命保険会社、年金基金などの機関投資家に限定されます。(ただし、信用不安が起これば、CPでの資金調達が難しくなる局面は見られたことがあります)
デフォルトのリスクが低いと言われるのはこういった背景があります。公社債投信自体、元本割れリスクの低い商品ですね。そのため、利回りも低くなります。
しかし元本割れリスクがゼロというわけではありません。事実、米ドル建てMMFは過去に2001年のエンロン事件で一部の外貨建てMMFが元本割れしました。
「稀に元本割れリスクがある」という認識でいます。
まとめ
以上から、外貨建てMMFのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 外貨残高のままでは得られない金利収入がMMFでは得られる
デメリット
- 過去稀に元本割れあり
- 日本円から米ドルに換えてMMFへ投資する際は為替リスクあり(ドルの配当を原資とする場合、為替リスクなし)
- 配当が入るたびにMMFへプールさせる際に、単純に手間がかかる
手間がかかりますが、証券口座に単に置いておくよりMMFを活用した方が金利収入が得られますから、資金の待機先、あるいは現金同等物としての積み上げ先として活用できます。
ご参考になりましたら幸いです。
Best wishes to everyone!
FXについての個人的な見解です。
配当金は間違いなく生活と精神を豊かにします。
外貨購入のタイミングについて、やはり定期的に買い付ける形を採用しています。
コメント
ご回答ありがとうございました!さっそく分配金は外貨建MMFに回してみようと思います。これからも応援してます。
いえいえ、こちらこそご質問ありがとうございました。
何かご不明点等あれば遠慮なくご連絡ください!
いつも感心して読んでいます。
高配当ということで、J REIF 不動産投信に興味があります。
良かったら、メリット、デメリットをご教授頂きますか?