株式投資のメリットを伝える難しさ、リスクとの狭間に
先日、株式投資を友人にやんわり勧めていました。あくまで「こんな選択肢も一応あるよ」的な感じで。
私も無理に自分の価値観を他者に対して押し付けるのは最も嫌うことであり、自分もされたくないことなので、やんわりとしか伝えないことが大前提です。
ただ、その中でもなかなか株式投資というものや金融に馴染みがない方に株式投資の良さを伝えるのは難しいなと感じました。
配当利回り2%=「2%のために100%をリスクに晒す」?
あるくだりで、「銀行預金の利率は0.03%に対し、配当2%の株式に投資すれば、100万円投資すると2万円の配当金が1年間でもらえるよ」と言いました。
ところが返ってきた反応は意外なものでした。
「それって、2万円を100万円で買っているんじゃないの…?(素朴な感じで)」
ふむ、、なるほど。含蓄がある返答というか、今まで思ったこともない発想だったので新鮮でした。
確かにそのような受け取り方もありますよね。配当金だけに着目して説明すると、「2%のために100%の元本をリスクに晒すんかい」という反応もうなずけます。
「いやいや、企業は株主から直接的に株式等でリスクマネーの提供を受ける、或いはファンド等を通して間接的に提供を受けることで、事業に必要な投資などの用途に利用でき、事業活動から利益を創出し、利益剰余金として蓄えたり、その中から配当として株主に分配等を行う。そうして配当金2万円が株主に払い出されるんやで」的なことを言うのはちょっとその場においては違うという気がします。
例えば公募増資の時って、個人投資家が株式を購入することで企業にリスクマネーを提供するっていうのはイメージしやすいと思うんですけど、「いやそもそも公募増資とかなんやねん」という方にとって、そのような説明をするにはまた別の角度からイメージしていただく必要があるかもしれません。
いずれにしても、そもそも株式というものが「日常生活に全く密着したものではない代物」ですし、普通に生きていると何らその概念に注意を払う必要性すら感じないですものね。
今目の前の100万円を、1年間で2万円の配当金を受け取るためにわざわざリスクに晒すのはいまいちピンと来ないのだと推察しますし、「確かにそう思うのも、仕方ないよね。」とも思います。
ちなみに、リスク許容度は性差があるとされていて、「女性は男性よりも本能的にリスク選好的ではない傾向がある」とされています。ちなみに冒頭の反応を示した友人は女性です。
男性は元来、外に出て狩りを行い、女性は子育てにおいて子を守る責務があったという状況下、男性は「狩りというそもそもリスクを冒す行為」を生業とし、女性は「子を産み育てるというリスクから守る行為を生業」としていたのですから、一定の納得感がある言説です。
株式投資の良さを広めるにあたって、1つの課題となり得る反応
価値観や背景が異なる人と話すのは面白いです。気づきを与えてくれます。
「株式投資の良さを広めたい」と思う私にとって、友人が示した反応というのは、1つ課題を私に与えてくれたような気がします。
理想としては、株式投資について説明する際には、「その人その人の金融知識や背景に合わせた説明」が必要なのだろうと現時点では考えています。
いずれにしても、草の根から、というかこのブログというプラットフォームを通じて、あるいは現実世界を通じて、引続き発信していきたいと思います。
そのためには、自身も勉強することが山ほどありますし、自身の投資活動の実績も以下ツイートの方針通り、積み重ねていきたいと思います。
明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付にまわす単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで。
— 三菱サラリーマン@全力以赴 (@FREETONSHA) May 24, 2017
一部メディアに私の投資方針やルールを取り上げて頂きましたので、また別途ブログで告知させて頂きます。
Best wishes to everyone!
株式投資における、種銭の重要性についてです。
株式投資における、配当金の重要性についてです。
三菱サラリーマンのポートフォリオについてはこちらをご参照ください。